台湾株ETF上場
2025-09-12 18:17:41

日本初上場の台湾株ETFがもたらす新たな投資機会とは?

日本初上場の台湾株ETFがもたらす新たな投資機会とは?



2025年9月12日、台湾証券取引所(TWSE)は、東京証券取引所(TSE)において、初の台湾株式を対象とする上場投資信託(ETF)を上場しました。この新たなETFの登場は、国際投資家が台湾の急成長するテクノロジー市場にアクセスするための重要な一歩となります。

テクノロジーへの投資を促す施策



今回のETFは、大和アセットマネジメントによって設定され、キャセイ投信が運用する「Cathay Taiwan Technology Leaders ETF」に投資を行います。このETFは、台湾のテクノロジーセクターに特化したリーダー企業を対象とし、台湾株式市場をベンチマークとしています。台湾の株式市場では、テクノロジー関連企業が時価総額の約72%を占めており、AIや半導体関連企業が中心的な役割を果たしています。

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本ETFの上場により、日本の投資家は台湾のダイナミックなテクノロジー分野に直接投資する機会が広がりました。その流れに対し、TWSEの李氏は、世界的なAIや先端的な半導体技術への需要の高まりを背景に、台湾市場の株価指数が過去最高を更新し続けていることを強調しました。Li氏は、特に日本市場が過去3年間で約80%も上昇した点を引き合いに出し、両市場ともに確かな成長が感じられると述べました。

台湾のETF市場の成長



台湾のETF市場は、2003年以降急速に発展しており、アジア太平洋地域で3番目の規模を誇るまでになりました。2025年8月末の時点で294本のETFが上場し、その運用資産総額は6.77兆台湾ドル(約2,100億米ドル)に達しています。この数値は、過去10年間で30倍以上に増加しており、世界のETF市場全体の約5.4倍に相当します。

昨今、1,500万人以上の個人投資家が台湾のETFを所有しているとされ、特に高配当型やテクノロジー関連のETFが取引の中心となっています。この現象は、個人投資家だけでなく、機関投資家からの需要も増加していることを示しています。

日台の連携がもたらす未来



TWSEの職員は、東京滞在中に日本取引所グループや国内の資産運用会社と意見交換を行い、ETF市場のさらなる発展に向けたプロモーション活動を行いました。特に、大和アセットマネジメントによるETF上場は、日台のクロスボーダーETF連携において重要な節目であり、今後の市場統合が期待されます。李氏は「これは重要な第一歩であり、将来的には新たなクロスボーダー商品が生まれることを願っています」と語りました。

TWSEは、アジアにおける主要な資産運用拠点としての地位を確立するため、金融商品や国際的なパートナーシップの多様化をさらに進めていくとしています。

まとめ



ここ最近のETF市場の発展は、日本の投資家にとって新たなチャンスをもたらしています。台湾テクノロジー分野への直接投資が可能となることで、今後ますます国際的な連携が進むことでしょう。台湾の証券取引所が、新たな投資の扉を開くきっかけとなることに期待が高まります。


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