インドネシアにおける農業発展と6次産業化を目指す取り組み

2025年4月16日、スペースシードホールディングス株式会社がインドネシアのジャカルタに位置するインドネシア証券取引所（IDX）を訪問し、現地企業PT. Awina Sinergi Internationalとともに1次産業の高度化と発酵バイオテクノロジーによる6次産業化を推進するための意見交換を行いました。この訪問は、農業における持続可能な発展と高付加価値化を実現するための重要なステップとなっています。

トピックの背景

インドネシアは豊かな自然資源を持つ国ですが、その資源を最大限に活用するためには、伝統的な産業に新たな技術を導入し、産業の多様化を図ることが求められています。本取り組みでは、特にパーム油やテンペといった発酵食品にフォーカスし、日本からの発酵・微生物バイオテクノロジーを取り入れることで、製品の付加価値を高めることを目指しています。

意見交換の内容

IDXでの意見交換では、農業や発酵食品分野におけるスタートアップの成長支援に焦点が当てられました。特に、株式上場を視野に入れた企業育成に向けた具体的なアプローチが話し合われました。インドネシア証券取引所が運営する新興企業向けの支援プログラム「IDX Incubator」も大きな話題となり、発酵技術や持続可能な技術に関心を持つ企業が参加しやすい環境が整っていることが強調されました。

インドネシア市場の特徴

インドネシアの上場企業数は955社に達し、新興企業に適した柔軟な上場要件が整備されています。「New Economy Board」や「Acceleration Board」は、企業の成長ステージに応じた多様な選択肢を提供し、特にテクノロジー企業やスタートアップの成長を促進しています。さらに、IPOを目指す企業へのインキュベーションプログラムは、ASEAN地域における農業の未来と強く結びついており、その相乗効果が期待されています。