JLLと鹿島建設が進める新たな海外不動産開発
2025年2月、総合不動産サービスのリーダーであるJLLが鹿島建設の米国現地法人Flournoy Development Group(FDG)との連携を発表しました。これにより、米国市場における集合賃貸住宅開発が加速します。
プロジェクトの概要
フロリダ州オーランド南東部のレイクノナエリアに、377戸を有する4階建ての共同住宅「(仮称)Ellison Nona」の開発が進められています。このプロジェクトは日本の投資家にとって新たな機会を提供し、地域の住宅事情にも寄与することが期待されています。
JLLの役割
JLLはこのプロジェクトの専任アドバイザーとして、日本の投資家のニーズに応じたマーケティング戦略の構築や、潜在的な投資家の調整、米国における商習慣や不動産実務に関するアドバイスを行っています。日本企業との連携を希望するFDGにとって、このサポートは非常に重要です。さらに、JR西日本不動産開発の米国子会社JRWD USもこのプロジェクトに参加し、共同投資事業が実現しました。
投資需要の回復
JLLキャピタルマーケット事業部のシニアディレクター、把野秋広氏は、日本の投資家による海外不動産投資需要が再び増加傾向にあると述べています。コロナ禍によって一時的に減少したものの、米国のデベロッパーも日本企業との協業に高い関心を示しており、今回のプロジェクトがその具体例となりました。
専門知識とネットワーク
国際的な不動産投資は言語や商習慣の違い、複雑な手続きが絡むため、専門的な知識が必要不可欠です。JLLは、海外不動産に特化した専門チームを有し、これまでに多くの成功事例を持っています。国内外のパートナーと連携して提供するサービスにより、投資家が安心して参加できる体制を整えています。
JLLの紹介
JLLは、ニューヨーク証券取引所に上場している総合不動産サービス会社です。オフィス、リテール、インダストリアル、ホテル、レジデンシャルなど多岐にわたる不動産サービスを提供しており、世界80ヵ国で事業を展開しています。2023年の売上高は208億米ドルに達し、フォーチュン500にも選出されています。
まとめ
JLLと鹿島建設の協力による米国の集合賃貸住宅開発は、日本の投資家に新たな投資機会を提供し、さらに地域の住宅事情にも寄与することが期待されています。今後の展開に注目が集まっています。