インサイドセールスの実態とその未来に迫る
企業成長の鍵を握るインサイドセールス(IS)は、近年その役割が大きく変わりつつあります。アポイント獲得だけでなく、顧客関係の構築やナーチャリングに至るまで、幅広いタスクを担うことが求められています。この変化に対応すべく、株式会社PRIZMAが実施した「インサイドセールスの実態に関する調査」では、1,000名の決裁者・管理職にアンケートを実施し、現状と課題、そして未来への示唆を得ることができました。
IS部門に求められる新たな役割
今回の調査結果から、インサイドセールスが今求められている役割には「見込み客のリサーチ・精査」が56.4%、次いで「見込み客との関係構築」が51.1%という結果が見られました。これは、ISが単なる営業支援の役割から、顧客を理解し、より深く関係を構築する存在へと進化していることを示しています。
マーケティングとの連携状況
マーケティング部門との連携についてもお伺いしましたが、最も多かったのは施策実行フェーズからの協働で、44.4%がこの回答でした。一方、「施策企画段階から常に連携している」という回答は36.5%にとどまり、まだまだ連携が強化される余地があることがわかります。企画段階からの連携が進むことで、ナーチャリングプロセスがスムーズになり、商談化率の向上が期待できるでしょう。
商談獲得チャネルの多様性
商談獲得の際、どのチャネルが最も効果的かを問うたところ、「メールマーケティング」「Webサイトでの資料請求」「対面セミナー」がそれぞれ34%前後の支持を集めました。これは、オンラインとオフラインを融合させた“ハイブリッド型アプローチ”の重要性を示しています。商談化を図るには、それぞれのチャネルの特性に応じた戦略が必要です。
直面する課題
調査によれば、IS部門が直面している主な課題は「IS人材の育成が難しい」というもので、これに33.6%が同意しました。また、一度接触したリードへのフォロー不足、架電人員の不足が挙げられており、組織的な課題も露呈しています。特に、SFA/CRMの記録が曖昧であることや、スキルや判断が属人化していることも大きな問題として浮かび上がりました。
今後注力すべきポイント
「今後、改善したいポイント」との質問に対しては、「失注リードへの再アプローチ」が最も多く、36.7%でした。加えて、属人化防止のための標準化やナレッジ共有も重視されています。これらの課題解決が促進されることで、IS部門はさらに成長を続けることができるでしょう。
まとめ
インサイドセールス部門は今後、質的な成長が求められる時期に差し掛かっています。人材の育成やプロセスの標準化、そしてテクノロジーの導入によって、より効率的な業務が実現されるでしょう。こうした取り組みを進めていくためには、知識やトレンドを学ぶ場が不可欠です。そこで、PRIZMAはカンファレンスを開催予定です。このイベントでは最新のトレンドや先進的な取り組みについて議論し、参加者はマーケティングとインサイドセールスの実務に役立つノウハウを得ることができます。IS部門の成長を目指す方にとって、見逃せない機会となるでしょう。詳細や参加申込は、
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さらに、今回の調査の詳細なレポートは、PRIZMAのウェブサイトから無料でダウンロードできます。自社の戦略に活かすためにも、ぜひご活用ください。
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