カンター新CEOにポール・ツヴィレンバーグが就任

2023年10月15日、英国ロンドンに本社を置くマーケティング・データ＆アナリティクス企業カンターが、ポール・ツヴィレンバーグを最高経営責任者（CEO）に任命したと発表しました。ツヴィレンバーグ氏は9月29日にカンターに入社し、2026年1月1日付で正式にCEOとしての職務を開始します。

彼は米国を拠点とし、以前はアクセンチュアで副会長兼リインベンション担当、そしてメディア・エンターテインメント戦略の全球リーダーとして活躍していました。メディアやテクノロジー、エンターテインメント分野において30年以上のキャリアを持ち、デイリー・メール・アンド・ジェネラル・トラスト（DMGT）ではCEOとして同社の戦略的変革を引き起こした実績があります。

彼のリーダーシップにより、DMGTは2022年に非公開化を果たしました。また、BCGではシニアパートナーとして全球メディアプラクティスを統括するなど、豊富な経験を持つ経営者です。

ツヴィレンバーグ氏は、カンターが創業から50年以上にわたりマーケティングデータと分析のリーダーとして成長してきたことを強調し、今後はAIをフル活用し、顧客の期待を超えるサービスを提供していくことを約束しています。「我々カンターは、データサイエンスと人材の力を基盤に、さらなる成長を支え続けます」とコメントしました。

前任のクリス・ジャンセン氏は、2021年7月からカンター・グループを統括し、2024年以降もカンター単体ブランドの運営を担当します。ジャンセン氏は「ポールが新たに加わることを非常に喜ばしく思う。過去数年間、我々は戦略的に再構築を進め、現在では市場の重要なパートナーとなっています」と述べました。

さらに、カンターの会長であるアダム・クロージャー氏も、ジャンセン氏のリーダーシップに感謝しつつ、ツヴィレンバーグ氏がカンターの次の成長段階を牽引する存在になることを期待しています。「ポールは、顧客志向の成長において非常に高く評価されているリーダーです。そのビジョンとリーダーシップがクライアントにさらなる価値を提供することにつながると確信しています」と語りました。

カンターのビジョンに期待

カンターは、マーケティングデータとアナリティクスビジネスにおいて、世界的に重要なパートナーであり続けることを目指しています。彼らの専門知識とデータ解析を通じて、企業が消費者の思考や行動を理解する手助けをしています。

これからのカンターは、ツヴィレンバーグ氏の指導のもと、ますます発展していくことでしょう。AI技術の進化により、マーケティング戦略の新たな形を提案することが期待されています。カンターのウェブサイトは kantar.com で、詳細情報が提供されています。