ポーラ、子育て支援部門での新たな挑戦
東京に本社を置く株式会社ポーラは、2023年3月24日に厚生労働省が主催する「プラチナくるみん認定」を取得しました。この特別な認定は、従業員が仕事と子育てを両立できる環境を整備し、一定の基準をクリアした企業に贈られるものです。
ポーラは2012年に「くるみん認定」を受け、その後も継続的に子育て支援に注力してきました。今回、新たに高い基準を満たすことで「プラチナくるみん認定」を手に入れたことは、企業としての大きな一歩です。この認定は、子育て全般をサポートする体制を強化するための大きな励みとなるでしょう。
プラチナくるみん認定とは?
「プラチナくるみん認定」について詳しく見てみましょう。この認定は「次世代育成支援対策推進法」に基づき、企業が従業員の育児と仕事の両立を実現するための雇用環境や多様な労働条件を整備していることを評価するものです。基本的な「くるみん認定」を受けた後に、さらに高い基準を満たした企業が、厚生労働大臣から特例として受けることができます。
ポーラの具体的な取り組み
ポーラが行っている具体的な子育て及び両立支援の取り組みには、以下のようなものがあります。
子育て支援の施策
- - 育業復帰サポート手当の新設(2023年) これにより、育児から仕事に復帰する際の経済的な支援が受けられます。
- - 短時間勤務の対象拡大 これまで1年未満の勤続者は対象外でしたが、今後は小学3年生から小学6年生に拡大され、より多くの社員が柔軟に働ける環境が整います。
- - 男性育休100%宣言 男性社員も育休を取得しやすくすることで、育児に対する意識の変革を目指しています。
- - 育児および育児用品費用の補助 これにより、育児をしながら必要な物品を効率的に購入できるようにサポートが行われます。
- - ベビーシッター割引券 通常よりも手頃にベビーシッターサービスを利用できるため、急な用事にも安心です。
- - 男性育児休業取得率183%(2024年12月時点) 目を見張る数字で、実際に多くの男性社員が育児休暇を取得しています。
両立支援の施策
- - 介護及び介護用品費用の補助 こちらも大変重要な支援で、両親の介護が必要な社員のための制度です。
- - 介護のための短時間勤務制度 介護が必要な場合、勤務時間の調整が可能です。
- - 女性健康支援 program 産婦人科医による健康支援が行われており、特にホルモンや不妊に関する問題を抱える女性社員には力強い味方です。
- - 傷病時短制度 や 傷病退社からのカムバック制度 も設けられ、病気などで休んだ際も安心して復帰できます。
- - ハイブリッドワーク制度 自宅での仕事と出社を選べる柔軟性を持たせることにより、てんびんの上に立たされるストレスを軽減しています。
これらの取り組みは、ポーラが従業員のライフスタイルに合わせた働き方を提供するだけでなく、仕事と家庭を両立しながら活躍できる社会を作る一助となるでしょう。
ポーラのこの新たな挑戦は、他の企業にとっても見習うべき模範となります。子育てと仕事を両立させることは、もはや企業の義務であると言えるでしょう。こうした取り組みが進むことで、より多くの家族が幸せを感じることができる社会の実現を期待しています。