HAPROTと三菱地所の新しい住まいの形
この度、HAPROT(株式会社HAPROT)が、三菱地所のスマートホームサービス「HOMETACT」の「安全持続性能アンバサダー」に就任したことが発表されました。HAPROTの代表である満元貴治氏がこの役割を担うことで、スマートホーム技術に「安全持続性能」という新たな視点を加え、次世代の住環境づくりを推進することが期待されています。
安全持続性能とは?
「安全持続性能」とは、HAPROTが独自に提唱した住宅における安全性と持続性を評価する指標です。この指標は、医療専門職である作業療法士の視点から生まれたもので、住宅内事故の予防と居住者の生活スタイルや体調の変化に対応できる能力を評価するものです。このスコアリングによって、現在のリスクを可視化し、将来を見据えた住環境への改善提案が可能になります。
2021年の運用開始以来、全国47都道府県で1,000件を超える申し込みがあり、70棟以上の住宅にこの基準が導入されていることからも、その注目度がうかがえます。
高齢化社会における重要な役割
日本が直面している高齢化社会の中で、住宅内事故の防止や、居住者の身体的・生活スタイルの変化への対応が重要な課題となっています。満元氏は「安全持続性能」とスマートホーム技術の融合を通じて、住まいの安全性と快適性を高めることを目指しています。この連携により、誰もが安心して長く暮らせる住環境を提供することが求められているのです。
HOMETACTの機能
三菱地所の「HOMETACT」は、専用アプリを用いて複数のIoT機器を簡単に操作・管理できるサービスです。これにより、エアコンの温度調整や照明の自動管理が可能となり、居住者の生活の質向上につながります。「安全持続性能」との連携によって、さらに高度な住環境が実現されます。たとえば、脱衣所の室温調整機能や、移動時の照明自動点灯機能などがそれにあたります。
未来に向けた取り組み
HAPROTの満元氏は、今後、在宅医療や介護施設との連携を強化し、高齢者の生活支援と医療・介護の質向上に寄与する住環境を構築することが今後の目標だとしています。さらに、「HOMETACT」との組み合わせにより、住宅設計の新しい標準を生み出すことが期待されています。
専門知識と革新的アプローチ
三菱地所のHOMETACT事業責任者、橘氏もこの取り組みの意義を強調しています。住宅は単なる居住空間ではなく、常に変化する暮らしに寄り添う存在であるべきだと述べ、今回のコラボレーションが新たな価値を生むことを期待しています。スマートホーム技術を通じて安全で快適な生活を実現し、誰もが「大切な人を守れる住まい」を提供することが両社の共通の目標です。
結論
HAPROTと三菱地所の連携は、私たちの住まいの在り方を一新する可能性を秘めています。安全と快適を兼ね備えた住環境の提供を通じて、あらゆる人々が安心して暮らせる未来を続々と実現していくことでしょう。この取り組みが、住まいづくりにおける新たなスタンダードとなることを期待しています。