岸田元首相と語る超高齢化社会の解決策

2025年4月17日、東京にて開催された『IMPACT CAMP 2025』では、超高齢社会における課題解決のための新たなアプローチが語られました。このイベントに参加したのは、株式会社AgeWellJapanです。この会社は、シニア世代と共に生きる未来を目指して『もっとメイト』や『モットバ！』といったサービスを展開しています。

「IMPACT CAMP 2025」の基調講演

本イベントの中心的なスピーカーとなったのは、元内閣総理大臣の岸田文雄氏。彼は『社会課題解決を担うリーダーへ』というテーマで基調講演を行い、民間企業や起業家が社会に与える影響の重要性を説きました。

この日は、彼の他にも多くの著名なゲストが参加しました。株式会社アストロスケールホールディングスの創業者である岡田光信氏、READYFOR株式会社の米良はるか氏などが登壇し、各々の視点から日本が抱える課題に対する答えを模索しました。

対話の場で赤木社長が示した重要課題

AgeWellJapanのCEOである赤木円香氏は、岸田元首相との対話セッションで、特に日本の高齢化に対する新しいアプローチについて意見を交換しました。赤木社長は、自社の取り組み『Age-Well Designer』について説明し、超高齢社会の問題の中で重要となる『第三の支援』の役割を強調しました。

ここで言う『第三の支援』とは、従来の身体的ケアに代わる形で、高齢者が日常生活をいかに豊かにすることができるかに焦点を当てた新しいサポートの形です。赤木社長は、この取り組みが地域の制度にどのように取り込むことができるかを議論しました。

新しいリーダーシップの重要性

さらに、赤木氏は、今の時代に求められる『新しいリーダーシップ』についても触れました。どういった多様な人材が活躍できる社会を実現するべきか、特にZ世代や女性のリーダーシップに関する話題は、参加者の共感を得到しました。

これに対し、岸田元首相は、一人世帯の増加とそれに伴う孤独の問題について警鐘を鳴らしました。地域社会でのつながりを強化することや、福祉サービスの利用を促進することが喫緊の課題であるとし、リーダー自身も孤独を克服するためには多様な意見を取り入れることが必要だと述べました。