次世代冷却技術
2025-12-18 11:29:17

Sanko IBが次世代冷却技術検証に参画、持続可能なデータセンターの未来を切り開く

株式会社Sanko IB、次世代冷却技術の検証施設に参加



東京都港区に本社を構える株式会社Sanko IBが、データセンターにおける効率化と持続可能性の実現を目指す「Data Center Trial Field」の共同検証プロジェクトに2025年10月から参画します。本施設は、株式会社NTTデータと日比谷総合設備株式会社が運営し、データセンターの冷却技術の最前線を切り開くために設計されています。

Data Center Trial Fieldの目的



「Data Center Trial Field」は、データセンター関連業界の専門家が集まり、冷却技術の革新を試行する場として位置づけられています。ここでは実際のデータセンター環境を再現し、液体冷却技術の性能を評価します。冷水の温度調整や流量の最適化など、具体的な条件下での検証が行われ、運用面での課題解決に寄与します。さらに、設置から保守に至る各プロセスについてもトレーニングが実施され、さまざまな業者が協力する参加型の施設として知られています。

Sanko IBの役割



Sanko IBは、米国Tridium社が開発したビルマネジメントシステム「Niagara Framework®」を用いて、データセンターの統合的な監視と制御を担当します。この大規模なシステムは、監視だけではなくデータロギング、アラーム管理、ネットワーク監視を通じてデータセンターの効率を高める役割を果たします。液冷/液浸技術を導入したデータセンターでのNiagaraの採用は、その利点や潜在的な課題を探る重要なテーマです。

Niagara Frameworkの特徴



Niagara Frameworkは、統一されたオープンプラットフォームとして、多様な機器やシステムを自由に統合できることが大きな特徴です。BACnetやModbus、SNMP、MQTT、OPC UAなどの標準プロトコルに対応し、特定のメーカーに依存しない柔軟性を持ちます。また、単一の施設から複数の拠点にまでスケーラビリティがあるため、効率的な運用が可能です。視覚的な情報の統合により、少ない人数で高い品質の管理を実現できます。

環境への貢献



持続可能なデータセンターの実現には、運用コストの最適化と省エネルギーも重要です。Sanko IBは、同分野のさまざまな事業者と協力し、データセンターの運営を効率化することを目指します。これにより、データセンターのカーボンニュートラル化に大きく貢献することが期待されています。

まとめ



Sanko IBの参画によって、次世代冷却技術の検証が進む「Data Center Trial Field」は、データセンターの持続可能な未来に向けた重要なステップとなるでしょう。革新的な技術の導入を通じて、環境に優しい運用が実現されつつあります。データセンター業界の未来が、ここからさらに拓かれていくことに注目です。


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