第2回Tokyo-NbSアクションアワード受賞団体が決定!自然とともに未来をつくる取り組みに注目
第2回「Tokyo-NbSアクションアワード」受賞団体の発表
2025年12月19日、東京都は第2回「Tokyo-NbSアクションアワード」の受賞団体を発表しました。このアワードは「自然とともに、未来をつくる」をテーマに、自然を活用した解決策(Nature-based Solutions, NbS)を推進する事業者や団体を表彰するものです。アワードは、東京都が掲げる生物多様性地域戦略に基づき、持続可能な環境保全の取り組みを奨励するために創設されました。
アワードの意義
NbSとは自然が持つ機能を持続的に利用し、環境問題や社会的課題の解決に貢献する考え方です。気候変動や自然災害に対応しつつ、人間の幸福や生物多様性の保全を目指すアクションを指します。今回のアワードも、これらの理念に基づく取り組みが評価されています。
受賞団体の紹介
今年度のアワードでは、52件の応募があり、有識者の審査を経て、4団体が選ばれました。それぞれの受賞団体の活動を以下にご紹介します。
1. 大規模法人部門
最優秀賞:清水建設株式会社
清水建設は、都市のビオトープ「再生の杜」を創出し、人と生物の関係の再生に取り組んでいます。希少種の保全や気候変動への適応、環境教育など、多角的な社会課題に挑戦している点が評価されました。
優秀賞:三菱地所レジデンス株式会社
三菱地所は、新築マンションの緑地で地域に配慮した樹種の使用や独自の維持管理手法を導入し、都市の生態系ネットワーク形成に寄与しています。特に「ビオ ネット イニシアチブ」が評価されました。
2. 中小規模法人部門
最優秀賞:株式会社東京チェンソーズ
東京チェンソーズは、FSC認証の森林を基盤とした環境整備事業を展開し、地域の雇用創出や環境教育を推進しています。森の価値を最大化するための取り組みが高く評価されました。
優秀賞:生活協同組合パルシステム東京
パルシステム東京は、地域住民と協力しながら「いなぎめぐみの里山」を開設しました。自然体験活動を通じたコミュニティ形成と里山の保全活動が評価されています。
表彰式・交流会について
受賞団体の表彰式と交流会は、2026年1月27日(火曜日)の15時から新宿パークタワーで行われる予定です。当日は、東北大学の藤田香教授による講演なども行われ、参加者は現地またはオンラインで視聴できます。興味をお持ちの方は、申込ページから参加申し込みが可能です。
まとめ
第2回「Tokyo-NbSアクションアワード」は、自然を活用した取り組みを推進する素晴らしい団体の活動を広める貴重な機会です。受賞団体の取り組みは、私たちの未来に向けた大切な示唆を与えてくれます。自然と共存し、より良い社会を目指すための発展を引き続き応援していきましょう。