LIFULL HOME'Sの新たな取り組み
株式会社LIFULL(ライフル)は2025年4月より、同社運営の不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」において、ペットに特化した物件情報を充実させるプロジェクトを開始しました。この取り組みは、ペットとの暮らしを希望する多くのユーザーにとって、安心して生活できる住まいの選択肢を広げることを目指しています。
ペット家族化の進行と住環境の課題
最近、ペットは単なる動物ではなく、家族の一員としての位置付けが強まっています。2024年のデータによると、日本国内での犬と猫の飼育数は合計約1,595万頭に達しており、同年の15歳以下の子ども数を上回っています。しかし、ペットを受け入れる住まいの選択肢は依然として少なく、「ペット可」の賃貸物件は求められているにも関わらず、実際の物件数には乏しいのが現状です。
多くの物件で見られる細かな制限、たとえば、「犬はOKだが猫はNG」や「小型犬のみ許可」といった条件が、ペットを飼う家庭の住まい探しをより難しくしています。結果として、住まいが見つからず、愛するペットを手放さざるを得ないことも少なくありません。
このような問題を解決するため、LIFULLでは社員有志によって新たなプロジェクトが立ち上げられました。
プロジェクトの概要
本プロジェクトでは、賃貸物件や購入物件の情報に、ペット対応の条件を詳細に追加可能にし、ユーザーがより選びやすくなるよう、キーワード検索やタグ検索を導入しました。これにより、利用者は「大型犬」「中型犬」「小型犬」「猫」「多頭飼い」といった具体的な条件を基に、ぴったりの住まいを手に入れやすくなります。
さらなる取り組みと展望
LIFULLは今回の取り組みにとどまらず、サイト構築や管理者・オーナーへの意識啓発セミナーなど、多岐にわたる施策を計画しています。ここで目的とするのは、ペットと暮らすことができる物件の増加です。関心を持つ企業や個人と積極的に連携し、ペットと人が共に安心して生活できる環境を整えていきます。
プロジェクトメンバーの声
プロジェクトリーダーの大竹美沙子氏は、自身もペットを飼っており、ペット不可の物件の増加に伴う社会問題の解決を目指しています。彼女は「多くのLIFULLの仲間がこの活動に共感し、協力しています。今後も、ペットと共に安心して暮らせる住環境を増やしていくために頑張ります。」と述べています。
また、企画担当の長田英里氏は「私たちの取り組みが、いつか全てのペットとその飼い主にとって素晴らしい住環境作りの一助となることを期待しています。」と語っています。
まとめ
今回のLIFULL HOME'Sの新たなプロジェクトは、ペットと人との共生を実現するための一歩です。未来の住まい探しが、もっと自由で、もっと安心できるものになることを願っています。ぜひ、LIFULL HOME'Sで理想の住まいを探してみてください。