スペイン発のAIスタートアップ『コーザル・ファウンドリ』が日本に進出
2025年7月9日、スペイン・バルセロナを拠点とするAIスタートアップの「コーザル・ファウンドリ」が、日本法人「コーザル・ファウンドリ合同会社」を設立し、国内市場への本格的な参入を発表しました。新たな技術革新をもたらすこの企業は、既にヘルスケア、物流、eコマースにおいて実績を上げており、特にゲイツ財団やGoogleをはじめとするグローバル企業からの支援を受けています。
適応型AIとは?
コーザル・ファウンドリが開発した「適応型AI」は、ユーザーの行動をリアルタイムで分析し、予測することを通じて、個々のニーズに合わせたパーソナライズ体験を提供します。このAIは単なるツールにとどまらず、自らの施策を学習し、フィードバックを得ることで常に進化する特徴を持っています。これにより、需要予測や在庫の最適化、ラストマイル配送など、現場での実用性を追求したソリューションを実現してきました。
実績とこれまでの取り組み
これまでの取り組みとして、ルワンダ社会保険庁やアフリカ10カ国のNGO「mothers2mothers」に対して提供したAIソリューションが挙げられます。これらのプロジェクトは、財政効率化や医療アクセスの改善に寄与し、実社会への影響を大きくしています。また、大規模なB2Bプラットフォームにおいても、28万人以上の薬剤師に向けたパーソナライズ推奨を実施し、収益向上に寄与しています。
日本市場での新展開
日本市場進出に際し、コーザル・ファウンドリはこれまでの専門領域に加え、ゲームとエンターテインメントの分野へも参入することを発表しました。新たな経営陣には、創業者でCEOのアフリカ・ペリアニェス博士と、ゲーム業界の経験を活かすジョンソン裕子が加わっています。ペリアニェスは多くの業界で社会的かつ商業的インパクトのあるAI製品を生み出してきた実績があります。
ゲーミフィケーションの可能性
近年、ゲーミフィケーションが注目を集めており、医療や教育など幅広い分野での応用が進んでいます。コーザル・ファウンドリはこの流れを受け、ユーザーの行動変容や持続的なエンゲージメントを実現する手法を提供し、収益性の向上を図っています。特に、医療政策やグローバルヘルスの課題に関心を持つ多くの企業に向けた提案を行っていく方針です。
今後の展望と呼びかけ
コーザル・ファウンドリは、30年以上にわたる研究と実績をもとに、次世代のパーソナライゼーションを追求します。社会課題の解決と並行して、ビジネスへのインパクトを生むことを目指しているため、興味を持つ企業や団体はぜひコンタクトを取ってほしいとのことです。
中長期的には、AI技術がもたらす新しい体験を日本市場で確立することが期待されています。コーザル・ファウンドリの今後の活動にご注目ください。
会社概要
- - 法人名: コーザル・ファウンドリ合同会社
- - 所在地: 東京都渋谷区
- - 設立日: 2025年6月
- - 公式サイト: Causal Foundry
社会革新をもたらすコーザル・ファウンドリの最新の進展から目が離せません!