東京が目指す国際金融都市へ向けた新たな一歩
東京は国際的な金融都市を目指すための取り組みとして、英文情報開示支援事業「Disclosure G」を実施しています。この取り組みは、特に新興市場に属する企業を対象にしており、時価総額が比較的小さい企業が抱えるIR活動の課題を解決するための支援を行います。
支援プログラムの内容
本事業では、企業が自らの事業活動を持続可能性などの観点から強調するためのエクイティ・ストーリーを構築する支援が行われます。さらに、決算関連の開示資料及びIR説明会の資料作成に関するアドバイス、加えてその英訳支援も提供されます。特に注目すべきは、海外投資家とのコミュニケーションを円滑にするためのアドバイスも行われる点です。
今年度の新たな試みとして、「IR動画」を制作する支援が追加されています。このIR動画では、CEO自身が自社の魅力や強みを紹介し、最大で15社の作品を制作。これらの動画は選定された企業のウェブサイトのみならず、海外の投資家にアクセスできるようなプラットフォームにも掲載する予定です。
対象となる企業の要件
応募にはいくつかの要件が設定されています。まず、東証グロース市場または東証スタンダード市場に既に上場している企業であることが必要です。また、2025年4月1日の終値時点で時価総額が1,000億円未満であること、親会社が東京証券取引所プライム市場に上場していないことが求められます。さらに、東京都内に拠点を持つこと、IR体制を整える意向があること、ESG要素を考慮した事業活動を行う意向があることが重要です。
これらの要件を満たした企業は、選考されることで支援プログラムに参加することが可能となります。今年度は約15社の選定が予定されていますが、定員に達すれば受付を終了しますので、早めの申し込みがおすすめです。
事前説明会の開催
本事業に関する詳しい情報を知りたい企業向けに、オンラインでの事前説明会も開催されます。参加希望者は、定められた日程から選択して申し込むことができます。事前説明会に参加しなくても、個別支援への申し込みは可能ですが、FAQや詳細についてしっかりと確認しておくことを推奨いたします。
説明会は以下の日程で行われます。
- - 5月12日(月)12:00〜13:00
- - 5月20日(火)12:00〜13:00
応募方法について
応募は、指定のウェブサイトにて行います。申し込みの際は必ず実施要綱を確認し、必要な条件を満たしていることを確認してから進めてください。最初の申し込み締切は、5月23日(金)の17時となっています。万が一、要件を満たし難い場合でも、個別に相談することが可能です。
まとめ
FinCity.Tokyoは、東京の国際金融都市としての立場を強化するため、さまざまなプロジェクトを推進しています。英文情報開示支援事業を通じて、企業の国際的な競争力を高め、海外市場への進出を後押しするこの取り組みは、多くの企業にとって新たな機会を提供することになるでしょう。気になる方はぜひ詳細を確認し、参加をご検討ください。