ドローン架線業務の革新
2024-12-20 09:35:49

ロジクトロンが実施したドローンによる架線業務の革新性と安全性

ドローンによる架線業務の新時代



株式会社ロジクトロン(東京都練馬区)が、2024年10月11日に埼玉県さいたま市南区の人口集中地区(DID)で、ドローンを使ったパイロットロープの架線業務を初めて実施した。その詳細と意義を探る。

ドローン導入の背景


近年、住宅地の宅地化が進む中、従来の高所作業車による架線工事が難しくなっている。特に1983年に建設された旧鉄塔の建て替えに伴い、新設鉄塔と既存鉄塔の間に高圧電線を架線する必要が生じた。この課題に対してロジクトロンは、ドローンを用いて円滑な作業の実現を図った。

施行概要


ドローンを使用することによって、架線業務の効率が大幅に向上した。今回の作業では、パイロットロープを架線するために必要なプロセスを、飛行によって迅速に進めることが可能となった。具体的には、まず新設鉄塔の直下から出発し、105m先の既存鉄塔へ直線的に移動。作業員がパイロットロープをドローンに接続し、このロープを再び新設鉄塔へと牽引、受け渡しを行った。

使用されたドローン「DJI FlyCart 30」


今回の架線業務では、最大積載量40kg、最大18分の飛行が可能な「DJI FlyCart 30」が活用された。この機体は万が一の墜落に備えてパラシュート装置も備えており、住宅地での安全な飛行が可能という特徴を持つ。

安全性と有効性


人口集中地区(DID)でのドローン飛行は、航空法により厳しい制限が課せられている。しかし、ロジクトロンは高い技術力を駆使し、飛行経路下の立ち入り管理を実施することで、危険を回避しながら効率的に作業を行うことに成功した。

作業の経過と結果


径間Aにおいて、ドローンは105mをわずか約4分で飛び、抜群の効率性を誇った。他方、径間Bの作業でも、363mの移動を行い、全体の作業時間は約15分に収まった。これらの成果により、従来の方法よりも短時間での作業が実現。

今後の展望


ロジクトロンは、今後も大型ドローンを活用し、延線業務や山間部での物資輸送など、多岐にわたる分野での活動を展開していく予定である。

株式会社ロジクトロンについて


ロジクトロンは「人口減少社会をテクノロジーで乗り越える」を掲げ、2022年に大型運搬用ドローンを導入し、さまざまな分野でのサポートを行っている。代表取締役の野間智行氏は、2018年の設立からドローン事業に注力しており、今後もさらなる技術革新を追求していくだろう。


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