セミナーの目的と背景
企業が成長し、組織が拡大する際にはさまざまな壁が立ちはだかります。その中でも特に「ミドル層の断絶」と「経営理念の空中分解」は、多くの企業に共通する課題です。2026年9月10日、株式会社イマジナが仙台で開催した「経営者のためのインナーブランディングセミナー」では、こうした問題を解決するための各種手法が紹介されました。
組織のスケールアップと理念の維持
経営層と現場の間にはしばしば距離が生じ、結果としてトップの思いや理念が伝わらないケースが多発します。この現象は、新たに事業を承継したり、企業が第二創業期を迎えた際に特に顕著です。イマジナが指摘する通り、ミドル層が自社の理念や歴史に無関心であれば、経営理念は形骸化し、業務が単なる作業に成り下がる危険性が高まります。企業の文化や理念を体現する役割を担うミドル層の育成が急務であり、彼らを「理念の体現者」として育成することが、持続可能な組織へとつながるのです。
セミナーで語られた内容
1. 理念維持の重要性
セミナーでは、企業の理念が軽視されがちな状況が論じられました。サントリーの「やってみなはれ」やIBMの転落事例を用い、組織が理念を重視することの意義が強調されました。理想を実現するためには、常に理念を口にすることが不可欠です。
2. EQを育成するマネジメント
次に、管理職に求められる役割として「部下の人間力(EQ)を引き出す能力」が挙げられました。知識やスキルを一方的に教えるのではなく、部下の感情や役割意識を深く理解し、主体性を育むことが重要です。このアプローチは、組織の中での能動的な行動を生み出す力になります。
3. 科学的アプローチの導入
従来の感覚や経験則に頼るだけではなく、英ケンブリッジ大学との提携によるアセスメント手法を用いて、理念の浸透度や管理職の育成状況を数値化する方法が提案されました。これにより、ミドル層は部下の特性や行動を理解し、より効果的なコミュニケーションを図ることができるようになります。
参加者の反響
参加した経営者や人事担当者たちからは、「人は必要とされることで生かされる」という理念が印象に残ったとの声が多く寄せられました。また、自らのEQを高めることの重要性や、部下の育成に対する新たな視点を得たと評価される声が続出しました。特に、経営理念を現場にどう伝えるかについて深く考えさせられたとの感想が印象的でした。
今後の展望
イマジナは、今後も全国で同様のセミナーを続けていく予定です。ミドル層の意識変革を促し、持続的な成長を支える体制を築くことを目指します。このような取り組みが、地域の企業とその発展に大きな影響を与えることが期待されます。
■ 会社概要
株式会社イマジナは、企業ブランディングやインナーブランディングに特化したコンサルティングを行う会社です。代表取締役社長の関野吉記が率いるこの企業は、組織変革の第一線で多くの企業を支援しています。