湘南観光を変革する無人貸し出し電動トゥクトゥク「Emobi」登場

株式会社eMoBiが2025年3月1日より、スマートフォンアプリ「Emobi」を発表し、電動トゥクトゥクの無人貸し出しサービスを開始します。このサービスは、観光地での利便性を大幅に向上させることを目的としており、今後の観光スタイルに新たな一歩を刻むものとなるでしょう。

無人貸し出しとアプリで観光体験を充実

「Emobi」アプリは、iOS及びGoogle Playで利用可能で、利用者は簡単な操作で車両の貸し出し、返却、支払いができます。何より、すべての手続きが非対面で行えるため、観光客にとってストレスフリーな体験を保証します。さらに今後のアップデートでは、利用者の嗜好に基づく観光スポットの提案や、最適なルートの提供機能が追加される予定です。

初めてのサービス展開地域として、湘南エリアに焦点を当て、湘南モノレールと連携。これにより、鎌倉や江ノ島を効率よく周遊することが可能になり、多くの観光客にとって魅力的な移動手段となります。

オーバーツーリズムへの対策

湘南エリアでは、特に江ノ島周辺への観光客が集中し、混雑が問題視されています。この新たな取り組みで、観光の人流を分散させ、江ノ島以外の観光スポットへのアクセスを促進。これにより、地域全体の観光体験の向上が期待されています。

例えば、鵠沼海岸や茅ヶ崎といったエリアが再評価され、新たな観光地としての魅力を発揮することが可能になります。鵠沼海岸はサーフィンの名所としても知られ、昨年リニューアルオープンしたHUG-RIDE PARKはスケーターたちの新たな拠点となっています。茅ヶ崎は海岸沿いのカフェやショップが立ち並び、湘南の文化を感じながら観光する魅力があります。

環境配慮と地域活性化の未来

電動トゥクトゥクを利用することで、環境負荷の低減にも寄与するeMoBiは、持続可能な観光地づくりを目指しています。さらに、観光だけでなく地域経済の活性化にもつながる仕組みが整っています。これにより、観光体験がより充実し、訪れる人々にとっても地元の魅力を再発見する機会が提供されます。

実績と今後の展望

これまでにEmobiのサービスを利用した観光客は全国で1万人以上に達しました。湘南エリアでは江ノ島から鎌倉間の新たな移動手段として定着しており、幅広い世代から支持されています。今後は全国にサービスを拡大し、地域交通インフラとのさらなる連携を図っていく予定です。特に、観光客が「近いのに遠い」と感じるような場所へのアクセスを提供することで、観光体験を充実させることに注力しています。