自動運転技術による新たな運送業の可能性
ヤマト運輸株式会社とティアフォー、三菱ふそうトラック・バス株式会社が共同で、自動運転技術を活用した幹線輸送の走行実証を行ったことが発表されました。この実証では、運転自動化レベル2+技術が搭載されたセミトレーラーを使用し、実際の輸送業務をシミュレートした形での運行が行われました。
実証の概要
2026年の2月16日から20日までの期間中、東京都大田区にある羽田クロノゲートベースから、大阪府の関西ゲートウェイベースまで、約500kmの区間を対象に実施されました。この実証は新東名高速道路の一部区間を利用し、2往復・4運行が計画されています。
本実証の目的は、より安全で効率的な物流システムの構築に向けたステップとして、車両性能や安全性の検証を行うことです。実際のヤマト運輸が取り扱う荷物を積載し、リアルな業務の中で走行データが記録されます。これにより、実用化に向けたオペレーションの検証も進められることとなります。
検証内容
1. 車両性能と安全性
無人の状態でも安全に運行が行えることを確認するため、トレーラー特有の動きや揺れのデータを詳細に計測しました。手放しでの走行が可能な状態での安定性、車線逸脱の有無、またドライバーが手動で介入する際の状況や判断基準も分析されます。このようなデータが、将来的な自動運転技術の進化に大きく寄与することでしょう。
2. 走行時間の確認
手動運転時と比較し、計画通りの運行が可能であるかどうかも検証され、遅延なく効率的な運行が実現できることが確認されました。
3. オペレーションのきめ細やかな見直し
オペレーションの自動化に向けた新たな取り組みも行われました。点検項目の一部を自動化する試行を目的とし、タイヤの状態確認などの運行前チェックがスムーズに進むような仕組みを検討しています。また、自動運転レベル4に向けての遠隔監視業務も行われ、現場の安全管理と効率化が期待されています。
ドライバーの体験
初めて自動運転機能を体験したドライバーは、初めは緊張していたものの、機能を理解するにつれて安心感を覚えたとコメントしています。自動運転トラックが、将来的に輸送力の維持における重要なパートナーとなることを期待しているとのことです。
未来に向けた一歩
ヤマト運輸のこの取組は、今後の運送業界において自動運転技術を生かし、より安全で効率的な物流を実現する重要なデータと知見を提供するものとなるでしょう。自動運転レベル4の実装に向けた挑戦が、今後の社会に与える影響は計り知れません。物流の未来を切り拓く新たな技術の実現に向けて、期待が高まります。