電通総研の新しいシステムが信用金庫の融資業務を革新

新システムの導入で信用金庫が抱える課題を解決

株式会社電通総研が、一般社団法人しんきん保証基金向けに新たに構築した「Salesforce Experience Cloud」と「Service Cloud」を活用したローン申込受付システムが、業務効率化を推進しています。この新しいシステムは、全国の信用金庫で80を超える利用が開始されており、借入手続きの迅速化と新商品の提供を実現するものです。

システム導入の背景

しんきん保証基金は信用金庫の保証業務を担っており、利用者の多様な資金ニーズに応じた商品を提供しています。しかし、2011年から運用しているインターネット申込受付システムは、商品追加や改修に時間がかかるなどの課題がありました。そのため、より使いやすいシステムへの刷新が必要とされ、電通総研に協力を依頼したのです。

新システムの特徴

本システムは、全国の信用金庫が統一するローン申込受付のプラットフォームとして設計されており、住宅ローンや消費者ローンに至るまで、すべてのプロセスが一貫して行えるようになっています。顧客情報や保証商品を一元管理できるため、信用金庫やコールセンターでも質の高い顧客対応が可能になります。

採用ポイント

この新システムの導入に当たり、いくつかの重要なポイントがありました。まず第一に、信用金庫の業務が非常に複雑であることを意識し、それに対応するために標準機能が充実している「Salesforce」製品を選択しました。さらに、電通総研は過去に多くの金融機関への導入実績を持っており、その信頼性が評価されました。

次に、Salesforceのノウハウと電通総研の金融業務における豊富な経験を生かして、プロジェクトの各段階で支援を行う体制が整えられました。これにより、予定していたシステムの完成度を高め、新システムの安定性も確保することができました。

今後の展望

電通総研は、今後もこのシステムを通じて信用金庫およびしんきん保証基金の業務改革を支援していく意向です。また、金融テクノロジーの進化に伴い、顧客との接点をより円滑にするための新たな技術導入を模索し、さらなる業務改善を目指します。

この新しいシステムが金融業界に及ぼす影響とその効果に注目が集まります。今後の展開に期待が寄せられる中、電通総研の取り組みがどこまで根付くのか、今後の成長にますます注目が必要です。