長谷工グループ、生成AIリスキリングプログラムを実施
長谷工グループは、生成AIの効果的な利用を推進するため、グループ全社員を対象にした「生成AIリスキリングプログラム」を展開しました。この取り組みは、同グループが進めるDX人材育成強化プロジェクト「DXアカデミー」の一環であり、社内のデジタル化を加速させる重要なステップです。
プログラムの背景と目的
長谷工グループは中期経営計画「HASEKO Next Stage Plan」の中で、DXを活用した既存事業の革新を目指しています。2023年7月には「生成AI利活用推進プロジェクト」を設立し、全社員にMicrosoftの生成AI「Copilot」を導入。この中で実施した社内調査では、社員から「具体的な使い方が不明」や「業務への応用方法がわからない」との声が寄せられました。これを受け、社員が生成AIを効果的に活用するためのスキルを育成することが急務とされました。
その結果、約8,000名の社員がプログラムを受講し、生成AIのリスキリングに取り組みました。
プログラム内容
プログラムは四つの主要な講義で構成されており、各講義の目的は以下の通りです:
1.
未来の創造:全社的な生成AIの活用意識を高める。
2.
活用方法とリスク:情報漏えい対策など、正しい生成AIの使い方を学ぶ。
3.
プロンプトとCopilot:具体的な活用法を理解。
4.
業務での適用:実際の業務における生成AIの活用を促進する。
受講後、アンケートにおいて約90%が「Copilotを活用したい」と回答しており、業務改善に向けた成果が期待されています。
受講者の声
プログラムを終えた受講者からは次のようなコメントが寄せられました:
- - 「このプログラムを受けて、生成AIの有用性を実感した。もっと積極的に使っていきたい。」
- - 「プロンプトの活用法が理解でき、業務での利用がイメージできるようになった。」
- - 「内容自体は理解できたが、さらに実践のための訓練が必要だと感じた。」
受講後の満足度は高く、約82%の受講者が「満足」または「非常に満足」と回答しました。また、受講前は生成AIの活用に消極的だった社員も、受講後から90%が「活用できそう」と答えています。
今後の展望
長谷工グループは引き続き、生成AIを利用した業務改善のアイデアを推進し、社員全体が生成AIを日常的に活用できる環境を整備する方針です。意見交換の場やイベントを通じて、組織全体のDXスキル向上に向けた取り組みを強化していきます。
参考資料
このプログラムは、2024年10月から11月にかけて実施される予定で、グループ全社員、約10,000名を対象として動画講座やミニテストが行われます。教材の制作は株式会社AI Shiftが担当しており、AI導入に関する専門的な知識をもとに、参加者がスキルを習得できる内容になっています。
長谷工グループは、今後もそのDX推進に力を入れ、「DX認定事業者」としてのさらなる成長を目指しています。