最中屋が提案するデジタル時代の在宅介護システム構築
株式会社最中屋は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「介護DXを利用した抜本的現場改善事業」に採択されたプロジェクトに参画しています。このプロジェクトは、在宅向けサービスに対して革新的な解決策を提供することを目指しており、「見守り×チャット×BI連携による地域包括型在宅介護DXパッケージモデルの構築と効果検証」をテーマとしています。最中屋は、本事業の補助事業分担者として、重要な役割を果たす予定です。
在宅介護における課題
現在、日本の在宅介護現場では、深刻な人材不足や、情報のリアルタイムでの共有が行われないという状況が続いています。この「情報の分断」は、電話やFAX、紙媒体などの非効率な連絡手段によって、業務の重複やミス、さらには緊急時の対応が遅れる原因となっています。これらの課題を解決するためには、デジタル技術を活用した効果的な情報の統合が不可欠です。
プロジェクトの内容
このプロジェクトでは、ケアモンスターが持つ在宅介護の現場知見と、最中屋が得意とするAI・データ活用技術を組み合わせます。具体的には、次のようなパッケージモデルを構築することを目指しています。
1. 見守りシステムとの連携
最中屋は、利用者の睡眠、心拍、呼吸等を継続的に把握できる見守り機器と連携します。これにより「緊急」ではなく「異変」の段階で早期に気づくことができ、先を見越したケアを提供します。
2. データ分析・情報連携プラットフォーム「(仮称)ミエルト for Home Care」
このプラットフォームは、見守りデータや介護記録を一元管理し、利用者の状態変化の予兆を検知することができるツールです。さらに、チャット機能を通じて多職種・家族間の迅速な情報共有を可能にします。
3. タイムスタディアプリ「ハカルト」
このアプリは、業務にかかる時間を客観的に測定し、業務効率化の効果を正確に評価します。カスタマイズされた内容で、本事業の目的に沿った機能が実装されます。
実証事業の体制と未来への展望
本プロジェクトは、ケアモンスターを中心に、最中屋、ウイングアーク1st株式会社、全国の協力介護事業者が参加する形で進められます。それぞれの専門性を生かした協力体制によって、システムの開発と実証が行われ、業務効率化を測定しながら最適な介護プランの構築を目指します。
将来的には、このDXモデルを全国の在宅介護事業者に展開し、より質の高いケアと持続可能な介護システムの実現に寄与していくことを計画しています。訪問介護の効率化が進むことで、介護職員の負担軽減とともに利用者の生活の質向上が期待されます。
最中屋の新たな挑戦が、明るい未来の在宅介護を作り出す一助となることを願っています。