2024年度放射線教育発表会と受賞作品の発表
2024年度の放射線教育は、小・中・高等学校での導入が進む中、日本科学技術振興財団が主催した「放射線教材コンテスト」と「放射線授業事例コンテスト」の受賞作品が発表されました。
放射線教材コンテスト
このコンテストは、放射線を学ぶ大学生や専門学校生が、授業で活用できる教材を考案し、その中から優秀作品を選出するものです。2024年度は、全国の大学や専門学校から213作品が応募され、最優秀賞2件、優秀賞8件、特別賞6件が決まりました。特に目を引くのは、「放射線宝探しゲーム」や「ラジトレで楽しく放射線と医療の知識を身につけよう!」など、教育的且つ遊び心のある作品が多く見られました。
受賞作品一覧
- 「放射線宝探しゲーム」
代表者:伊坂 向日葵(駒澤大学)
- 「ラジトレで楽しく放射線と医療の知識を身につけよう!」
代表者:山下 泰大(京都医療科学大学)
- 「仮想世界旅行を通して学ぼう!“自然放射線量の相場観”」
- 「放射線発見!カード」
などがあります。
このコンテストは、放射線教育の普及と質の向上を目的に毎年開催されており、多くの大学生たちが創意工夫を凝らした教材を持ち寄ります。
放射線授業事例コンテスト
また、放射線授業事例コンテストも同時に開催されており、教育関係者が参加して実際の授業事例や教材の開発を競います。今年は188作品が応募され、その中から優秀賞2件、入選9件、特別賞6件が発表されました。特に、「放射線を可視化して科学的・道徳的に探究する指導展開」と「放射線を通して福島について考える授業」は、ユニークな視点が評価されました。
2024年度放射線教育発表会
受賞作品の表彰とともに、2024年12月27日(金)には科学技術館で「放射線教育発表会」が開催されます。この日には、受賞者自らによるブース実演や、パネルディスカッションが行われ、参加者同士の意見交換が継続することで、放射線教育のさらなる推進が図られます。
開催情報
- - 日時:2024年12月27日(金)10:40~17:30
- - 場所:科学技術館 1階イベントホール(東京都千代田区)
- - 定員:100名(参加費無料)
- - 申し込み締切:2024年12月24日(火)
- - 申し込み方法:こちらのフォームから
- - お問い合わせ:日本科学技術振興財団 人財育成部
- TEL: 03-3212-8504
- E-mail:
[email protected]
これからの放射線教育を一緒に考える機会になればと思いますので、ぜひご参加ください。