新たな女性アーティストたちが光り輝く「Women to Watch 2027」
ワシントンD.C.に位置する国立女性美術館(NMWA)は、女性アーティストの国際的な visibility を目的とした展覧会シリーズ「Women to Watch」を定期的に開催しています。2027年に行われるこの展覧会は、NMWAの40周年を記念するもので、同館が長年にわたり収集してきたブックアーツに焦点を当てたテーマ「A Book Arts Revolution」が掲げられています。
このたび、2027年展のNMWAコンサルティング・キュレーターである神谷幸江氏の選考プロセスを経て、日本から推薦された5名のアーティストが決定しました。以下がそのメンバーです。
- - 入江早耶(広島在住)
- - 風間サチコ(東京在住)
- - 宮永愛子(京都在住)
- - 村上華子(パリ在住)
- - 米田知子(ロンドン在住)
これらのアーティストは、最終的な出展作家の選考において、国際的な基準に基づいたプロセスを経て評価されます。それぞれの国・地域の委員会から推薦された候補者が、NMWA本館のキュレーターチームによって総合的に判断され、最終的に選出されます。日本から推薦された5名は、最終選考に関係なく、国際的なアートシーンで重要なアーティストとして位置づけられ、独自の評価と支援を受けることになります。
候補作家支援金制度の新設
また、2027年展から新たに「候補作家支援金制度」が導入されます。これは、各国の公的な統計データに基づいて、候補作家の創作活動を継続的に支援するもので、NMWAは国際的な公平性を考慮し、この制度を整備しました。日本委員会は、そのための支給額として242,000円を決定しました。
国内展の開催予定
さらに、2026年には、表参道ヒルズ内のAND COLLECTIONにおいて、日本候補作家5名による展覧会が予定されています。この展示は、各アーティストの作品とその背景に対する理解を深める貴重な機会となるでしょう。
各候補作家についての紹介
入江早耶
広島市立大学大学院で学んだ入江は、独自の手法で視覚文化における「表象と物質」の関係を探究しています。
風間サチコ
木版画を用いて歴史や社会構造を express する風間は、リサーチをもとにした作品で注目されています。
宮永愛子
多様な素材を利用して、「変わりながらも存在し続ける世界」を表現する宮永は、作品を通じて時間の概念を視覚化しています。
村上華子
古典写真技法に取り組む村上は、視覚メディアの歴史を新たな視点から探求しています。
米田知子
振り返ると、記憶と場所の関係を静謐に探る作品で国際的に評価されている米田のアプローチは、強いメッセージを持っています。
NMWAと「Women to Watch」
NMWAは、女性アーティストの作品に特化した国際美術館で、1983年に設立されました。その活動は、アートを通じて多様性を広げることを目的としています。「Women to Watch」は、次世代の才能と意義深い活動を国際社会に紹介することを目指すプログラムです。前回の展覧会である第7回では、日本のアーティスト長谷川愛氏が選ばれ、海外の主要メディアに取り上げられました。
NMWA日本委員会について
2021年に設立されたNMWA日本委員会は、日本の女性アーティストの国際的発信を支援し多様性の拡大に寄与しています。2026年には、新たな展覧会も控えており、期待が高まります。
お問い合わせ
詳しい情報やお問い合わせは、NMWA日本委員会の公式ウェブサイトをご覧ください。
公式サイト