JAXA認定の宇宙ベンチャー「天地人」がシリーズBで約7億円の資金調達に成功
東京都中央区に本社を置く株式会社天地人は、JAXA認定の宇宙ベンチャーとして、シリーズBの資金調達を完了しました。リード投資家にはFrontier Innovations株式会社とインクルージョン・ジャパン株式会社が名を連ねており、全体で約7億円の資金を調達しました。この成功により、同社の累計調達額は約17億円に達しています。
資金調達の背景と目的
天地人は、宇宙から得られる巨大なビッグデータとAI解析技術を組み合わせ、地上での見えないリスクや価値を可視化することを目指しています。同社の主力商品である「天地人コンパス 宇宙水道局」は、衛星データとAIを駆使して、持続可能な水道事業の実現を支援する画期的なソリューションです。
2023年4月からサービスが開始され、すでに多くの自治体での導入が進んでおり、2025年7月までには契約自治体数が40を超える見込みです。この資金調達によって、更に多数のサービス開発や機能拡充への投資を進めることが決定しました。
具体的な取り組み内容
今回の資金調達を通じて、天地人は以下の分野に注力するとしています。
1.
エンジニア採用と開発強化
合理的なサービス開発と機能拡充を進めるために、より多くのエンジニアを採用し、開発体制を強化します。衛星データ解析や水資源のモニタリング、インフラの最適化アルゴリズムの高度化にも取り組みます。
2.
国内外展開と営業網の拡大
幅広い市場への展開を図り、営業ネットワークを充実させることで、法人のニーズに応える体制を整えます。
3.
データインフラ整備とクラウド基盤強化
自社データ基盤の構築を進め、複数の衛星データを統合的に管理できるクラウド基盤の強化が期待されています。
4.
ブランド構築と市場認知の拡大
竹森社長をはじめ、株主や業界関係者たちとの連携を深め、天地人のブランドをさらに浸透させていきます。
投資家からの期待の声
投資家のコメントも注目されます。Frontier Innovationsの西村社長は、政府の支援のもとでの衛星データの利活用促進を強調し、天地人が成功事例として確立することを期待しています。インクルージョン・ジャパンの服部社長は、天地人の技術がひも解く社会インフラの課題解決に寄与することを期待し、全面的な支援を約束しました。
転換期を迎える天地人の未来
天地人は現在、急成長期に突入しています。「宇宙視点で考える」を企業のバリューに掲げ、持続可能な未来を実現するための仲間を求めています。今後も宇宙ビッグデータを活用して、地球規模の環境問題や社会課題に挑み続ける意向を示しています。
会社概要
築かれた信頼のもと、天地人は日本だけでなく、グローバルにそのサービスの提供を目指しています。詳細については、公式ウェブサイトや採用情報を参照いただけます。
株式会社天地人 公式サイト
おわりに
持続可能な社会の実現に向けた企業の役割は今後も増していきます。天地人の成功が、他の企業にも良い影響を与えることを期待してやみません。