リサイクル意識調査
2024-12-18 14:31:46
清涼飲料水容器のリサイクルに関する消費者意識調査2024の結果が示す新たな傾向
清涼飲料水容器のリサイクルに関する消費者意識調査2024
一般社団法人全国清涼飲料連合会が実施した「清涼飲料水容器のリサイクルに関する消費者意識調査2024」では、ペットボトルのリサイクルに関する消費者の意識や実態が明らかになりました。今回の調査は、全国の15歳から69歳の男女1,033人を対象に行われ、さまざまな興味深い結果が得られました。
自宅でのリサイクル実態
調査結果によると、自宅で飲み終わったペットボトルの処理について「キャップ・ラベルともに外している」と回答した人は77.4%に達しました。特に50代から60代の女性においてその割合は高く、リサイクルのための意識が非常に強いことが伺えます。一方で、ラベルやキャップを外していない人は12%とわずかですが存在しています。
外したキャップやラベルについては、個別にリサイクルを行いたいと感じている人も多く、キャップに関しては69%、ラベルに関しては61%がその意向を示しました。
屋外でのリサイクルの認知
一方、自動販売機の横に設置されたリサイクルボックスの存在を知っている人は70.8%と多く、特に男性の20代から30代の認知度が高い結果となりました。新しく導入されたリサイクルボックスに関しては38%がその存在を把握しており、これらの施策が広まりつつあることが見受けられます。
ただし、その一方で22.3%の人々がリサイクルボックスにペットボトル以外の物を入れてしまった経験があり、最も多いのは52.6%がプラスチックカップを投函したという結果に。リサイクルに対する理解が十分ではないことが窺えます。
飲み残しが含まれるペットボトルはリサイクルにおいて「異物」と見なされることについて、42.6%が認識不足であると報告されています。公共のリサイクルスポットに関しては、85.4%が「必要だ」と回答しており、特に駅や公共機関にリサイクルボックスを設置することが求められています。
認知と意識向上の必要性
ペットボトルがリサイクル可能な資源であることを知っていた人は92.2%に達し、「ボトルtoボトル」のリサイクルについては55.7%が理解しています。しかし、日本のペットボトルリサイクル率が87%であることを知っている人はわずか26.7%、単一素材としての認知度は35%に留まります。
リサイクルされたペットボトルがどのように利用されるかに関しては、「ペットボトル」や「衣類」、「トレー」などの回答が多く見られました。今後、清涼飲料水容器のリサイクルに取り組みたいと考えている人は96%にも上ります。
まとめ
今回の調査からは、清涼飲料水容器のリサイクルに対する消費者の意識が高まっている一方で、まだ認識不足や行動の誤りが見られることが浮き彫りになりました。今後、更なる教育や施策が求められるでしょう。清涼飲料水容器のリサイクルを促進するためには、正しい知識と理解を深めることが重要です。