NMNと犬の健康に関する研究結果
株式会社阿部養庵堂薬品は、鳥取大学農学部と共同で行った研究成果を発表しました。この研究では、ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)の犬に対する経口投与における安全性と、特にサーチュイン1(SIRT1)遺伝子発現の変化について評価しています。この研究成果は、動物における加齢に関する理解を深める重要なステップとなります。
共同研究の概要
本研究は、2022年11月から2027年3月までの期間で行われ、犬と猫の加齢に伴う変化に関する基礎的調査を目的としています。具体的には、犬と猫へのNMNの経口投与が生体に与える影響を調査しようとするものです。このプロジェクトにおいて、阿部養庵堂薬品と鳥取大学の獣医外科学教室が連携して研究が進められています。
研究背景と目的
サーチュイン遺伝子群は、老化、代謝、DNA修復、炎症制御など、さまざまな生物学的過程に関与しています。この研究では、NMNが補酵素NAD⁺の前駆体として機能し、サーチュイン群に良好な影響を与える可能性を探っています。犬はヒトと同じ環境で生活し、加齢に伴う疾患にも共通点が多いため、本研究の結果が人間の加齢研究に貢献することが期待されています。
研究方法
この研究では、健康な成犬10頭を対象にNMNを2か月間経口投与しました。投与量は、ヒトにおける既存の研究に基づき設定されています。NMN投与の前後では、血液検査による健康状態の評価およびSIRT1遺伝子の発現解析を実施しました。
研究結果
NMNを2か月間投与した結果、観察対象の犬では体調不良や重篤な有害事象は認められず、血液検査でも臓器機能に異常は見られませんでした。SIRT1遺伝子の発現がNMN投与前と比較して増加したとの結果が示され、NMNが犬の健康に良い影響を与える可能性が示されました。
考察
これらの結果から、NMNの経口摂取が犬において一定の安全性がある可能性が示唆されました。また、SIRT1遺伝子の発現変化は、今後の加齢関連研究における重要な知見となるでしょう。本研究は基礎研究段階であり、特定の疾患に対する意図を持ったものではありませんが、今後の研究における基盤となる重要な成果です。
結論
本研究は、犬におけるNMNの経口投与に関する安全性評価と分子レベルでの変化についての基礎的なデータを提供しました。この知見は、動物におけるNMN研究の発展に寄与し、エイジングケアの分野での応用が期待されます。さらに、猫に関するデータも現在解析中で、大きな安全性懸念は見受けられません。今後もNMNの適切な摂取量に関する研究が進められ、より多くの動物の健康維持に貢献できることを期待しています。
研究責任者のご紹介
本研究の責任者である鳥取大学の大崎智弘教授は、獣医外科学および腫瘍学を専門としており、動物医療の分野で多くの貢献をしてきました。彼の指導の下、今回の研究が進められています。今後の研究結果におおいに期待が寄せられています。
株式会社阿部養庵堂薬品は、科学に基づく製品開発を進めており、今後も研究を続けながらNMNの可能性を探求していく方針です。私たちの健康な未来に向けた努力をぜひ注目してください。