新たな難燃性FDM材料が鉄道業界に革命をもたらす
ストラタシスは、鉄道や輸送機器業界向けの新しい難燃性FDM材料「FDM® PA6/66-GF30-FR」の発売を発表しました。この新たな材料は、Fortus® 450mcおよびF900®システムに対応しており、さまざまな業界のニーズに応えることが期待されています。
難燃性FDM材料の特徴
FDM PA6/66-GF30-FRは、鉄道業界が求める難燃性や重量の軽減を実現しつつ、厳しい性能基準を満たすことができます。この材料は、以下の規格に適合しています:
- - 欧州鉄道防火規格EN 45545-2 HL2 (R22/R23)
- - 米国自動車安全基準内装材燃焼規格FMVSS 302
これにより、鉄道メーカーやメンテナンスサービスプロバイダーにおいて、安全性と性能を兼ね備えたソリューションを供給することが可能になります。特に、本材料は、難燃性ポリマーに30%のガラス繊維を添加することで、強度や剛性に優れています。
生産性向上のための設計
FDM PA6/66-GF30-FRは生産環境での使用に最適化されています。主な特長としては、次のような点が挙げられます:
- - 材料の造形安定性が高く、
- - 表面品質が優れているため、高い完成度を提供。
- - 部品品質の一貫性が確保され、再現性が高い。
- - 効率的な後処理が可能で、製造プロセスをスムーズに進めることができます。
さらに、SUP4050Bブレークアウェイサポート材に対応しているため、サポート材の除去も簡単に行え、生産性の向上に寄与します。
鉄道業界からの期待の声
アルストム・グループの3Dプリンティング・プログラム・マネージャーであるロレンツォ・ガスパローニ氏は、「ストラタシスの新しいソリューションによって、鉄道業界は管理された方法でアディティブ製造を導入できる。これにより、規格に適合した補修部品の安定した生産が実現する」とコメントしています。
オンデマンド生産のメリット
鉄道車両の運用期間が長い中で、補修部品の急速な確保が重要であり、アディティブ製造の利用が注目を集めています。これにより、次のような利点が得られます:
- - 補修部品のリードタイムを短縮し、
- - 在庫コストを削減でき、
- - サプライチェーンの柔軟性も高まる。
シーメンス・モビリティGmbHのアディティブ製造責任者クリスチャン・オックス氏は、「アディティブ製造は、必要なタイミングで部品を生産できる柔軟性を提供し、効率的な保守業務を実現」と話しています。
ストラタシスのビジョン
ストラタシスのチーフ・ビジネス・ユニット・オフィサーであるリッチ・ギャリティは、同社がモビリティ、輸送、自動車、産業機器分野に特に力を注いでいると述べ、「FDM PA6/66-GF30-FRの投入により、FDM材料のポートフォリオを強化し、顧客が必要なときに必要な場所で部品を製造できる環境を提供する」と強調します。
発売情報
この新材料の提供は、2026年8月3日から開始されます。詳細に関しては、ストラタシスの公式ウェブサイトをご覧ください。
ストラタシスとは
ストラタシスは、航空宇宙、自動車、消費財、医療といった各業界に向けて、革新的な3Dプリンティング・ソリューションを提供し、アディティブ製造推進の先駆者です。その技術を利用することで、多くの企業が製品設計の革新や生産、サプライチェーン管理の向上を図っています。例としては、ストラタシスのスマートな3Dプリンタや樹脂材料、ソフトウェアエコシステム、部品のオンデマンド製造が紹介されます。ストラタシス・ジャパンは、日本国内でもその技術を広める役割を担っています。
この新しいFDM材料は、鉄道業界に新たな可能性をもたらし、安全性と効率性を兼ね備えたアディティブ製造の未来を切り拓いていくでしょう。