DNPとStackAdaptが共同で開発した新型マーケティングプラットフォームの誕生
2025年10月23日、カナダのStackAdapt Inc.と大日本印刷株式会社(以下、DNP)が共同で国内初の統合型マーケティングプラットフォーム「DNPマルチチャネルマーケティング ADbounce powered by StackAdapt」の提供を開始します。この新しいプラットフォームは、AIと機械学習の技術を駆使し、広告主が多様なチャネルを横断してより効果的なマーケティング活動を実現できる環境を提供します。
新たな協業の背景
近年、広告主たちは短期的な成果だけでなく、長期的なブランド価値の向上にも力を入れるようになっています。これに応える形で、StackAdaptはより良い広告体験を提供することを目指し、日本市場における協業パートナーを探していました。今回のDNPとのパートナーシップは、DNPが持つ広範な生活者理解とメディアネットワークに基づき、企業と生活者を結びつけることを目的にしています。
DNPの独自の広告経済圏である「DNP Marketplace」が、この新プラットフォームの基盤となり、全面的なコミュニケーションの最適化を実現することが期待されています。
DNPとStackAdaptのコメント
DNPのコンテンツ・マーケティング企画推進本部長、森田洋一郎氏は、StackAdaptとの協業に大きな可能性を感じていると述べています。彼は、この先進的な広告ソリューションを通じて、クライアントに対して柔軟なマーケティング戦略を提供し、効果を最大化することを目指します。
一方、StackAdaptの日本部門責任者、山口武氏は、短期的な効果指標に焦点を当て過ぎず、長期的にブランドを高めていくことに寄与する広告配信がグローバルスタンダードになると考えています。また、彼はDNPとの協業を通じて日本におけるマーケティングの新しいスタンダードを確立する意気込みを語ります。
今後の展開
StackAdaptはDNPとの連携を通じて、日本市場におけるマルチチャネルでのAIドリブン広告の発展を促進していく計画です。両社は、広告配信を中心に企業のマーケティング活動と企業価値の向上を結びつけ、より本質的なマーケティング環境の構築を目指します。
StackAdaptについて
StackAdaptは2014年に設立され、AIを活用したプログラマティック広告配信プラットフォームを提供する企業です。北米、ヨーロッパ、アジアに拠点を持ち、現在1,500名以上の従業員が在籍しています。同社は、広告キャンペーンの企画から最適化、レポーティングまでをサポートするエンドツーエンドのマーケティングソリューションを提供し、高度なターゲティング技術と独自の入札アルゴリズムにより、広告主のビジネス成果の最大化を図っています。日本市場では、東京オフィスを拠点に、AIを活用した効果的な広告配信を推進しています。
この新たなプラットフォームにより、広告主は幅広いチャネルにおいて、より高い効果を実感できることが期待されています。この協業は、日本の広告市場における新たな可能性を切り拓く大きな一歩となるでしょう。