新たな行内イントラ基盤の構築
近年、企業の業務環境は急速に進化しています。特に金融業界では、効率的で安全な業務運営が求められており、テクノロジーの開発が重要な役割を果たしています。そんな中、七十七銀行は、NECと連携し、全行員向けの行内イントラ基盤を新たに構築しました。この新環境は2023年より稼働を開始し、2025年4月には従来のシステムが完全に廃止される見込みです。
プロジェクトの背景
七十七銀行では、行内で使用するオフィスオートメーション(OA)の基盤と、インターネットに接続するための環境をそれぞれ構築していました。しかしこの2つの環境には、データ授受に時間がかかる二段階ログインが必要であるなどの使い勝手が問題視されていました。さらに、アクセスが集中する際にはレスポンスが遅くなるという高負荷時の課題も抱えていました。
新たなイントラ基盤では、行内OA基盤とインターネット接続基盤を統合することで、これらの課題に対する解決策を講じました。その主なポイントは以下の通りです。
1.
クラウドサービスの活用
- 利便性とセキュリティの両立を図り、今後のクラウド活用に対応します。
2.
業務効率化の推進
- クライアント動作やレスポンス性能を改善し、業務の生産性を向上させます。
3.
コストの最適化
- 基盤を集約し、システム運用負担を軽減します。
新基盤の特長
新たに構築された行内イントラネット基盤は、NECの「BluStellar Modernization金融機関向けモダナイゼーションプログラム」を活用して作られました。以下に、その特長を紹介します。
- システムリソースを最適化し、性能を改善させました。これにより、クラウド利用時のセキュリティも強化されています。
- 先に導入されたSecure Access Service Edge(SASE)との連携によって、さらなるセキュリティ向上を実現しました。
- 保守・運用の効率化を図るため、明確な運用スキームを整備しています。これによりコスト削減も可能になりました。
今後の展開
今後は、七十七銀行だけでなく、グループ全体での生産性向上を目指します。新しいイントラ基盤により、よりセキュアで効率的な業務環境を実現し、銀行の競争力向上に寄与することが期待されています。
まとめ
この新基盤の導入は、七十七銀行にとって大きな一歩です。NECとの連携を通じて、真に革新的な業務運営が可能になることでしょう。金融機関としての成長を支えるため、テクノロジーを駆使し、社会の変化にも柔軟に対応していくことが期待されています。