ケムリ研究室の新作が東京に登場!
劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(通称KERA)と、実力派俳優である緒川たまきによる演劇ユニット、ケムリ研究室が再び話題を呼んでいます。2026年3月29日から4月19日まで、東京のシアタートラムにて新作「ナイーブな人たちの小さな物語」を上演することが発表されました。この公演は、彼らが2020年に旗揚げ以来歩んできた道のりにおいて、重要なマイルストーンになることでしょう。
ケムリ研究室のこれまでの足跡
ケムリ研究室は、これまでにも個性的で多様な作品を世に送り出してきました。そのスタートは、コロナ禍の閉塞感を破り出すことを目的としたロマンティック・コメディ『べイジルタウンの女神』でした。彼らの才能が光ったのは、その後の舞台化となった安部公房原作の『砂の女』です。この作品は第29回読売演劇大賞の優秀作品賞や最優秀女優賞を受賞し、緒川の演技力が高く評価されました。また、2023年には非日常的な未来を舞台にした『眠くなっちゃった』を上演し、観客の心を掴みました。ケムリ研究室は、日々新たな挑戦をし続けるユニットとして、多くの人々を魅了しています。
新作の魅力とは?
今回の新作「ナイーブな人たちの小さな物語」は、濃密な会話劇として展開されます。映像や派手なステージングを排除し、キャラクター同士のやり取りに焦点を当てるこの作品は、少し前の日本を舞台にした不器用な兄妹の物語となる予定です。公開された仮チラシからは、レトロモダンな雰囲気が漂っており、特に観客の期待を高めています。
出演には、主宰の緒川たまきをはじめ、20周年を迎える瀬戸康史、兄の瀬戸康史との初共演となる瀬戸さおり、独特な存在感を持つ清水伸、豊富な経験を持つ赤堀雅秋、声優としても評価を受ける萩原聖人、19年ぶりに舞台に戻る鈴木慶一といった多彩なキャストが揃います。彼らの共演がどのような化学反応を生み出すのか、非常に楽しみです。
公演チケットと今後の予定
東京公演のチケットは、2026年2月に一般発売される予定です。続いて、4月と5月には各地での巡演も計画されています。これにより、多くの人々が「ケムリ研究室」の新作を体験することができることでしょう。
ケムリ研究室による“ナイーヴな人たちの小さな物語”にどうぞご期待ください。詳細は、キューブオフィシャルサイトで随時更新されます。
これまでの平成から令和を超えた時代に何が必要なのか、無垢な天才たちの小さな物語が、私たちに何を伝えてくれるのか。2026年春の公演をお見逃しなく!