次世代消火器具「ファイヤーショーカスティック」の進化
株式会社TCLが手掛ける消火器具「ファイヤーショーカスティック」は、開発から日本での発売を経て、ついに累計販売が3万本を超えました。これは単なる数字ではなく、多くの人々がこの新しい形の消火器具に期待を寄せている証でもあります。実際、軽量でコンパクトな設計により、誰でも手軽に扱える安心感が評価を受けているのではないでしょうか。これからこのファイヤーショーカスティックについて詳しく紹介します。
商品概要と特長
「ファイヤーショーカスティック」は、イタリアで開発された消火器具で、2024年に日本での販売を開始しました。従来の消火器具と異なり、有害な粉末や薬剤ではなく、人体に優しい無害な不活性ガスを使用する点が最大の特長です。このガスは酸素を枯渇させることで消火を行うため、消火後の清掃も容易で、現場復旧がスムーズに行えます。また、わずか365gの軽量性は特に魅力的です。まずは、5つの特長を見てみましょう。
1.
無害なガスによる清潔な消火
従来の粉末消火器では粉末が残り清掃が大変ですが、FSSは微細なカリウム粒子や窒素、水蒸気を噴射するため、掃除が簡単です。
2.
片手で扱える軽量さ
一般的な消火器が約5kgであるのに対し、FSSはたったの365g。これにより、年齢や腕力にかかわらず、誰でも扱うことが可能です。
3.
長時間の噴射が可能
FSSは、最長100秒間使用でき、約50秒から100秒の噴射が可能。これにより、再燃のリスクを低減しつつ安心して消火行動が取れます。
4.
メンテナンスフリー
定期的なメンテナンスが不要で、使用期限は15年。経年劣化の心配がないのは大きな安心材料です。
5.
幅広い火災に対応
電気火災やガス火災にも対応可能なFSSは、誤って他の消火器を使用した場合の危険を回避します。
利用シーンと需要の高まり
現在、約100社の企業や公的機関で採用されており、NEXCOや警察など各業種での導入が進んでいます。特にクルマやバイクの販売所での利用が目立ち、多くの関心を集めています。2025年5月の販売開始からわずか3か月で1万本が売れ、その後も需要が増大。BCP(事業継続計画)に取り組む企業が多い中、消火器具の重要性は日に日に高まっています。
企業の取り組みと社会的な影響
日本国内だけでなく、海外でもファイヤーショーカスティックは注目されています。例えば、フランスの警察や、イタリアのGDF(金融警察)の車両に採用されるなど、国際的な信頼も得ています。このような広がりは、製品の性能や信頼性が世界的に認められている証でもあるのです。
都市型防災イベントへの出展
ファイヤーショーカスティックは、今後の防災意識の高まりに伴い、渋谷区が主催する「もしもFES 渋谷」に出展されます。このイベントは都市型の防災意識を高めるためのもので、多くの人々が消火器具について関心を寄せる良い機会となることでしょう。
直近のイベント情報
- - 期間: 8月30日(土)・31日(日)
- - 会場: 代々木公園イベント広場
- - 入場料: 無料
- - 詳細URL: もしもプロジェクト
まとめ
ファイヤーショーカスティックは、これからの防災社会に欠かせないアイテムとなるでしょう。その軽量で扱いやすい特性や、多様な火災に対する対応力、そして清掃の手軽さなどから、ますます広がっていくことが期待されます。災害に備えた準備として、ぜひとも一度手に取って体験してみてはいかがでしょうか。