宇宙輸送の未来
2025-05-28 15:45:49

日本初の宇宙スタートアップがASCA 1ミッションを発表!未来の宇宙輸送の扉を開く

日本初の民間宇宙スタートアップが挑む「ASCA 1ミッション」



2022年に設立された将来宇宙輸送システム株式会社(ISC)が、新しい宇宙輸送の扉を開くべく、アメリカでのロケット垂直離着陸実験「ASCA 1ミッション」を発表しました。この試みは、日本の民間宇宙スタートアップとして初の試験となるもので、人と物を宇宙で安全に輸送する未来を視野に入れています。

ミッションの概要



「ASCA 1ミッション」は、ISCが開発している再使用型ロケットの技術実証機「ASCA 1.0」にあたります。このロケットは、高度0.1km以上まで上昇し、誤差5m以内の地点に着陸することを目指しています。2024年10月より設計を開始し、2025年内にアメリカでの試験を実施する予定です。

特筆すべきは、ISCが採用するアジャイル型開発手法です。この手法により、開発と検証を反復しながら進められ、短期間での成果の実現が可能となりました。

技術革新と特徴



「ASCA 1.0」には、いくつかの革新的な特徴があります。まず、国内最大規模の金属3Dプリンターを活用し、機体質量の約40%を製造。使用するエンジンはアメリカのUrsa Major Technologies社製のHadleyエンジンで、2基搭載されます。また、離着陸誘導にモデル予測制御(MPC)を採用し、高精度な維持を実現。自律飛行安全システムも搭載し、異常時には自動で処置を行うことができます。

試験は、アメリカ合衆国のニューメキシコ州に位置するスペースポート・アメリカを拠点に行われ、これも日本の民間宇宙スタートアップとして初の試みとなります。

JFEエンジニアリングとの連携



さらに、ISCはJFEエンジニアリング(JFEE)と基本契約を結びました。これにより、ロケット組立作業や精密機械加工の技術を共有し、新開発拠点「鶴見ベース」も報道関係者に初公開されました。

この拠点では、昔からの機械加工技術と先端の金属積層造形技術が融合され、さらなるものづくりの可能性が広がっています。

代表のコメント



ISCの代表取締役、畑田康二郎氏は、「ASCA 1ミッションは我々の再使用型ロケット開発に向けた重要な一歩で、国内開発と国際的な協力を通じて宇宙産業を日本の新たな基幹産業へと成長させるために全力を尽くす」と熱意を語ります。

JFEの戸田伸一氏も「当社の技術とノウハウを結集し、誇り高い国産宇宙産業の発展に寄与していきたい」と具体的な展望を述べています。

今後の展望



「ASCA 1.0」に続く計画として、2027年にはサブオービタル飛行実験を行う「ASCA 1.1」、2028年には衛星軌道投入実験を行う「ASCA 1.2」を予定しています。このように段階的に進化することで、宇宙輸送システムの実用化を実現していく考えです。

日本から宇宙へのアクセスが現実のものとなる日も、そう遠くないのかもしれません。ISCの努力は、私たちの未来を変える大きな力になると期待が高まります。


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