驚きの競作、愛と殺意の物語の顛末
2026年5月20日、桜庭一樹と斜線堂有紀、この二人の著名作家が出した作品集『そうだ、君を憎めばいいんだ愛と殺意と七つの条件』が世に送り出されます。この作品集には、異なる二つの視点から描かれた愛と憎しみ、裏切りの物語が収められています。一体どのようにしてこの奇跡の競作が実現したのでしょうか?
二世代の少女たちのカリスマ
桜庭一樹は、90年代に登場した少女小説の旗手として名を馳せ、斜線堂有紀はその素晴らしさに感化された世代の作家。二世代跨ぐこの両者が同じテーマで執筆し、それぞれの短篇を発表するという試みは他に類を見ません。じつに、8篇の短篇が、2篇ずつ、4回にわたって収められています。
物語の舞台は現代の東京
この作品集は、2020年代の東京を舞台にしています。そしてその中で描かれるのは、少女たちの複雑な愛憎関係や、思春期特有の緊張感を伴った関係性です。特に注目すべきなのは、シリーズ全体共通の「七つの条件」に基づいた物語展開です。これにより、各作家の独自性が引き立っており、読者には異なる角度から同じテーマを楽しむことができます。
特異な視点と展開
例えば、斜線堂の短篇『場外戦』では、カードゲームに夢中な百華という少女が、自身よりも優れた美少女と対峙します。この中で彼女は愛と嫉妬の感情に揺れ動き、ある犯罪へと手を染めることになります。対照的に、桜庭の短篇『怪物のまま生きてゆく』では、姉や幼なじみと楽しい夏休みを送る水という少女が、突然の悲劇に見舞われることになります。このように、各作品はそれぞれ異なる視点から心理戦を繰り広げ、読者を引き込むのです。
読書体験の新たな楽しみ
読者としては、二人の作品を読み比べることで、同じテーマながらも異なるアプローチに触れることができ、非常に刺激的です。また、共通の条件を基にした各ストーリーには、巧妙な隠し味やサプライズが施されており、それを発見する過程でも楽しませてくれることでしょう。
期待される反響とイベント
この作品集の刊行を記念して、スペシャルトークイベント「感想戦」が2026年6月7日に池袋のジュンク堂書店で行われます。このイベントでは、競作の裏話や作家同士の対話が聞ける貴重な機会となります。すでに参加チケットは完売していますが、アーカイブ配信も行われるということで、気になる方はぜひアクセスしてみてください。
加えて、現在河出書房新社では感想投稿キャンペーンも開催中です。作品に寄せられた感想をTwitterに投稿することで、抽選でサイン色紙が当たるチャンスがあります。詳細は公式サイトをチェックしてみてください。
終わりに
この二人の作家が生み出す新たな世界は、今までにない感覚を読者に提供し、さまざまな思考を掻き立てます。心の奥に潜む憎しみや愛情、そしてそれを乗り越えるための戦いを描いたこの作品集を通じて、我々は彼女たちの物語に共感し、刺激を受けること間違いありません。ぜひとも楽しんでいただきたい作品です。