Booost株式会社、排出量管理サービスを提供開始
Booost株式会社(東京都品川区)は、物流・運輸業界専用の「booost Logistics」を2025年11月に提供開始しました。この新しいサービスは、企業が輸送に関連する排出量やエネルギー使用量を整然と管理できることを目的としています。このサービスは、すでに製造業向けに展開されていた「booost Manufacturing」に続いて登場しました。
なぜ「booost Logistics」が必要なのか?
省エネ法の下、日本では輸送量が一定以上の「特定荷主」にエネルギー使用量の定期報告が義務付けられています。食品や流通業界では、委託輸送が一般的ですが、その際の業務がExcelでのやりとりに頼るため、非効率で煩雑なプロセスが問題視されています。こうした課題を解決するため、Booostは輸送排出量を可視化できる新しい機能を開発しました。
「booost Logistics」の機能
「booost Logistics」は、輸送排出量を一元的に管理できるモジュールです。Cargo Source(自家輸送)および委託輸送(Scope3)を一体的に管理することが可能で、さらに省エネ法に基づく報告用資料の自動出力機能も備えています。具体的には、以下のような特徴があります:
- - GHGプロトコル準拠:Scope1およびScope3の排出量を包括。
- - 活動量の記録:委託先運送会社のデータを車両単位で集計。
- - 多様な算定方式:燃料法、燃費法、トンキロ法など、様々な計算方法に対応。
- - 電子報告システムへの対応:省エネ法、温対法、フロン法に応じた形式でのデータ出力が可能。
これにより、企業は輸送業務に関する排出量とエネルギー使用量の管理をより効率的に行えるようになります。
今後の展望
Booostは今後、Scope3排出量のさらなる精緻化に向けた機能拡張を計画しています。例えば、輸送中の冷媒漏えいに起因する排出への対応や委託物流拠点でのエネルギー使用状況の可視化に力を入れます。また、企業の輸送と物流における脱炭素化や関連法規への対応を支援するための基盤を提供し、Best Practicesの模範を示して、企業が持続可能な成長を遂げられるよう努めます。
サステナビリティ2026問題への対応
Booostは、企業が直面する「サステナビリティ2026問題」にも取り組んでいます。この状況は、多くの企業が開示義務化にあたり遅れを見せ、危機感が不足しているため、企業価値が低下する懸念を伴っています。そのため、2024年11月には「日本をSX先進国へ」プロジェクトを立ち上げ、実務担当者と経営層に向けた支援施策を展開しています。
Booost株式会社の概要
Booost株式会社は、シェアNo.1のサステナビリティERP「booost Sustainability」を運営しています。このプラットフォームは、環境、社会、ガバナンス等のデータポイントに対応しており、企業が持続可能な経営を実現するための情報集約・管理を自動化します。また、サステナビリティコンサルティングも行うことで、企業がプロジェクトを成功させられるよう尽力しています。
所在地: 東京都品川区大崎一丁目6番4号 新大崎勧業ビルディング10階
設立: 2015年4月15日
この新しいサービス「booost Logistics」により、企業はより効率的に排出量を管理し、持続可能な未来に向けた一歩を踏み出せることでしょう。さらなる詳細やサービス内容については、公式ウェブサイトを参照してください。