新たに設立される「オーナーズクラス株式会社」
2025年9月30日、農林中金バリューインベストメンツ株式会社(以下「NVIC」)と株式会社岡三証券グループ(以下「岡三証券」)は、合弁会社「オーナーズクラス株式会社」を設立することを発表しました。この新会社は、日本の資産運用の促進を目的とし、特に企業型確定拠出年金(DCプラン)に注力することで、多くの中小企業や団体に資産形成の支援を行います。
企業型DCプランの重要性と背景
日本では「資産運用立国」を目指し、NISAやiDeCoと並ぶ重要な資産形成手段として企業型DCの関心が高まっています。しかし、実際には中小企業を中心にその普及が遅れているのが現状です。この背景を踏まえ、NVICと岡三証券は2024年に業務提携を結び、一人でも加入可能な「オーナーズクラス」というプランを提供し始めました。これにより、多くの企業や団体に対して柔軟かつ効果的な資産運用の手段を提供しようという意図があります。
OCプランの魅力
「オーナーズクラス」は、特に農林水産業関連の団体に向けて開発されており、中小企業でも導入しやすい設計がされています。このプランは、すぐにでも運用を始めたい企業にとって非常に有益であり、多くの加入者から高評価を得ています。両社が協力し、運営体制を強化することで、その信頼性をさらに高めていくことを目指しています。
新会社の基本情報
新設される「オーナーズクラス株式会社」は、東京都千代田区に本社を構え、NVICが60%、岡三証券が40%の株式を保有します。資本金は合計6億円で、設立日は2025年9月30日です。将来的には、運営管理業務に複数名の専門スタッフが従事し、より充実したサービス提供を目指すことが期待されています。
今後の運営方針
新会社が運営するOCプランについては、加入者の拠出金管理体制に変更はなく、既存の加入事業主にも新たな負担を強いるものではありません。そのため、スムーズに運用が続けられる見通しです。運営体制の変更に関する詳細は、加入者および事業主向けに随時案内される予定です。
企業間の連携
今後、関連機関からの登録および許認可を取得した後、2026年2月ごろには事業の本格的な開始を目指しています。この連携により、NVICと岡三証券は中長期的に業績向上を狙うとともに、国内の資産運用環境の向上にも寄与したいと考えています。
最後に
「オーナーズクラス株式会社」の設立は、新たな資産形成の可能性を示すものであり、多くの中小企業の支援につながると考えられます。両社がもつ経験と知見を活かし、より多くの人々に対するサービス提供が期待されます。これによって、資産運用の普及が進み、より多くの皆さまが自身の未来を見据えた安心のある資産形成を行えるようになることを願っています。