小泉八雲の魅力を再発見
2025年9月24日、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の新刊『雪の怪談・冬の怪』が河出文庫から発売されます。この作品は、彼の作品群の中でも特に魅力的な怪談を収めた一冊です。さらに、彼の代表作を集めたロングセラー『怪談・骨董』や、エッセイ集『心』も重版され、八雲の文学世界をより深く味わうことができる絶好のチャンスとなっています。
小泉八雲とは?
小泉八雲は1850年にギリシャのレフカダ島に生まれ、後に日本の文化や風俗を西洋に紹介することに貢献しました。本名はラフカディオ・ハーンで、日本において多くの著作を残しました。特に怪談に関しては高い評価を得ており、『怪談』や『心』といった作品が著名です。
八雲は19歳でアメリカに渡り、ジャーナリストとして活躍。その後、1890年に来日し、日本の文化に魅了され、1891年に日本人の妻・小泉セツと結婚。96年には帰化し、小泉八雲と名乗るに至ります。彼は教育者としても活動し、多くの学生に英文学を教えながら日本の文化を紹介する著作を著しました。
NHKの朝ドラ「ばけばけ」
2025年度後期の連続テレビ小説「ばけばけ」は、八雲とその妻セツをモデルにした物語です。このドラマでは、急激な西洋化が進む明治の日本で、埋もれていく人々の姿を描いています。八雲夫妻の日常を通じて、日本文化の魅力や深遠さが描かれることは間違いありません。このドラマの放送は、2025年9月29日から始まります。
新刊と重版作品の詳細
新刊『雪の怪談・冬の怪』は、著者として八雲自身を含む多くの著名な作家の作品を収めたアンソロジーです。税込価格は891円で、264ページにわたる読み応えのある一冊になります。また、ロングセラーの『怪談・骨董』は、八雲の名作である「耳なし芳一の話」や「雪女」を収録し、989円で販売されます。この作品は、平川祐弘氏の翻訳によって現代の読者にも分かりやすくなっています。
エッセイ集『心』は、八雲が日本で過ごした日々や文化への思いを詰め込んだ作品です。こちらも平川祐弘氏の翻訳が施されており、税込定価は1,100円です。
おわりに
小泉八雲の作品は、没後120年以上を経た今でも多くの人々を虜にし、特に怪談の名手として広く知られています。新刊『雪の怪談・冬の怪』の発売とともに、再び多くの読者にその魅力を伝える機会が訪れました。NHKの「ばけばけ」と共に、ぜひ彼の作品を手に取ってみてはいかがでしょうか。彼の文学を通じて、日本文化の奥深さを再発見することができるでしょう。