2025年3月版 ECサイト表示速度ランキングが発表
デジタルビジネス支援を行う株式会社ギャプライズは、2025年3月に国内のECサイト表示速度ランキングを公表しました。この調査は、通販新聞社が発表した売上高ランキング上位300社を対象に行われ、特にトラフィックの多いサイトに焦点を当てました。調査結果には、多くのECサイトが表示速度向上に向けて意識的な取り組みをしていることが反映されています。
調査概要
この調査は、2025年3月のデータをもとに行われ、対象サイトは月間トラフィックが10万以上の日本国内サイトに絞りました。調査方法としては、GoogleのChromeユーザーエクスペリエンスレポートから得られたデータを基に、サイトのLCP(最大コンテンツの描画)を比較しました。
LCPとは
LCPは、ウェブページがユーザーにとってどれだけスムーズに表示されるかを示す指標です。具体的には、ページを開いてから主なコンテンツが表示されるまでの時間を測定します。LCPの値が小さいほど、ユーザーは快適に感じるため、GoogleはLCPの理想値を2.5秒以内と定めています。この基準を超える場合、ユーザー体験は低下すると判断されます。
トップサイトのパフォーマンス
調査結果では、トップ10に入る全てのサイトが1.1秒以下のLCPを達成しており、特に「あみあみオンラインショップ」が素晴らしい結果を残しました。その他、資生堂パーラーやROYCE’など、大手企業も名を連ねています。
全体を見渡すと、274サイト中約73.3%がLCPを2.5秒以内に抑えており、多くのサイトが表示速度の向上に努めていることがうかがえます。
競争力のある市場
特に注目すべきは、Amazonよりも高速で表示されるサイトが85社存在したことです。これにより、顧客はより早く快適なショッピング体験を享受できるようになっています。
Core Web Vitalsの新指標 INP
新たに導入されたINP(Interaction to Next Paint)指標でも、前月5位だった「ディーライズ」が首位となりました。INPは、ユーザーの操作に対するページの反応性を示す指標で、LCPと共に評価することでサイトの総合的なパフォーマンスを把握できます。サイトのパフォーマンス向上には、JavaScriptの最適化やイベントハンドラーの効率化が効果的です。
まとめ
今回の調査は、ECサイトの表示速度がビジネス成長に与える影響を示しています。私たち株式会社ギャプライズでは、さらなるスピード改善サービスを提供し、お客様が快適なユーザーエクスペリエンスを実現できるようにサポートしていきます。詳細なデータや改善事例は、当社のメディア「MarTechLab」にて公開しています。興味のある方はぜひご覧ください。