ADKグループ、Stagwellとの協業が始動
広告・マーケティングの大手、ADKグループがStagwellとの協業を基本合意したことを発表しました。これにより、ADKは海外市場におけるマーケティング事業を、自己運営からパートナーシップへとシフトします。この動きは、自社のリソースに加え、Stagwellの強力なネットワークやテクノロジーを活用することを目的としており、双方のクライアントに対するサービス向上を目指しています。
協業の主な内容
ADKとStagwellが手を組むことで、以下のような多角的な支援が展開されます。
- - 日本企業のグローバル市場へのマーケティング活動の支援
- - 海外企業の日本市場向けのマーケティング支援
- - 両グループが保有するデータやツール、ソリューションの共同利用によりサービスの向上
この協業により、ADKグループはStagwellが持つリサーチ、クリエイティブ、メディア、コマース、AIソリューションなどの最先端技術を利用し、独自の広告ソリューションを提供できる環境が整いました。すでに両社の知見の共有が始まっており、ADKはStagwell傘下の70社以上のエージェンシーとの関係強化を活発に進めています。
グローバルプロジェクト開発局の発足
2025年7月1日には、ADK MS内に「グローバルプロジェクト開発局」が設立されることが決定されました。この部署は、Stagwell傘下の社との連携を強化し、リサーチ、PR、メディア、クリエイティブ制作を整備することにより、広範囲にわたるマーケティングサービスをグローバルに提供することを目指します。すでに日本企業を対象に、APAC地域におけるメディアオペレーションや北米向けのキャンペーン企画などが進行しています。
ADKグループのコメント
ADK MSの執行役員である末松真人氏は、「Stagwellとの新たな協業体制によって、グローバル市場での競争力を高め、日本国内でも最先端技術をクライアントに供給し、共に成長を目指す」と述べています。ADKグループは、KRAFTONとの資本提携や今回のStagwellとの協業を通じて、世界水準のテクノロジーやリソースをフル活用する準備が整いました。
この動きは、ADKにとって国内外の広告・マーケティング事業の持続的成長の中心に据えられる「ファングロース戦略」の一環として位置付けられています。今後も、ADKグループはグローバルに展開することで、クライアントにとってより価値のある体験を提供し続けることを目指します。
ADK GLOBALの今後
また、2025年6月にはアジア地域を中心としたADKの海外マーケティング事業「ADK GLOBAL」の全拠点の子会社株式をStagwellに譲渡することが発表されています。この結果、ADKはStagwellのグローバルなネットワークに組み込まれ、統合メディアエージェンシー「Assembly」との経営統合も行われる予定です。この動きも、ADKのグローバル規模でのシナジー創出につながるでしょう。
Stagwellとは
Stagwellは、ニューヨークを拠点とするデジタル・クリエイティブのフルサービスマーケティングエージェンシーで、テクノロジーファーストを掲げ成長を続けています。近年、60以上のクリエイティブエージェンシーを傘下に持ち、各専門分野でのサービスを提供しています。ADKとの協業によって、アジア太平洋地域における機能がさらに強化されることが期待されます。
ADKグループについて
ADKグループは「ADKホールディングス」の傘下で、3つの専門事業会社を展開。クライアントとの強いパートナーシップを築き、ビジネスの持続的な成長に寄与することを目指しています。ADKグループに期待される未来の展望は、クライアント企業の需要にしっかり応え、時代の最前線を進む広告・マーケティングサービスの進化に寄与することでしょう。