北海道沖の地震研究
2026-01-07 14:40:43

北海道沖の超巨大地震に関する新たな発見とその防災への期待

北海道沖の超巨大地震に関する新たな発見



北海道太平洋沿岸地域は、千島海溝南部で繰り返し発生する超巨大地震の影響を受けてきました。ここでは、多様な地震によって引き起こされる津波堆積物が残され、過去の自然災害の影響を物語っています。この地域の津波堆積物を調査した結果、特に17世紀と13~14世紀に発生した2つの超巨大地震が、異なる震源特性を持つことが明らかになりました。この研究は、国立研究開発法人産業技術総合研究所と弘前大学の共同により行われ、津波堆積物の調査と浸水シミュレーションを通じて得られた重要な知見です。

過去400年間の間隔で発生してきた北海道沖の超巨大地震は、津波の脅威を地域に与えてきました。これまで、17世紀の超巨大地震についてはその詳細が明らかになっていましたが、13~14世紀のものについてはほとんど情報がありませんでした。しかし今回の研究によって、両者は異なる破壊領域とすべり量を持っており、千島海溝南部では同じタイプの地震が繰り返し発生したのではないことがわかりました。

津波堆積物の調査では、北海道太平洋沿岸地域の約25の地点で掘削調査が行われました。この調査を通じて、17世紀の津波堆積物は14世紀のものと異なる分布を持っていることが確認されました。地質学的手法を駆使し、火山灰層の分布、放射性炭素年代測定、堆積物中に含まれる砂の含有率を詳しく調べた結果、13~14世紀の津波堆積物が17世紀の津波よりも内陸にまで確認されたのです。

さらに、研究者たちは津波の浸水シミュレーションも行い、2つの異なる地震に対する津波の影響の違いを分析しました。これにより、13~14世紀の地震は根室沖で大きなすべりを持ち、17世紀の地震は十勝沖で大きなすべりを持っていたことが示されました。この発見は、千島海溝南部で発生する地震が一様ではなく、多様性を持った地震が繰り返されていることを示すもので、津波防災の視点から非常に重要です。

この研究の意義は、防災対策を高度化し、今後の地震や津波に対する備えを強化することにあります。特に、過去の超巨大地震の震源特性を理解し、その情報を基に対策を立てることで、地域住民の安全を守ることが求められています。また、研究の結果は「Geophysical Research Letters」に掲載されており、今後さらなる検証と理解が進むことでしょう。

津波堆積物の調査はあくまで始まりに過ぎず、北海道東部での地震の長期的な履歴を理解するためには、地質調査を継続する必要があります。次の段階では、現地調査を深め、過去の超巨大地震の実態をより詳しく復元していく予定です。このような研究が進むことで、今後の津波防災がさらに強化されることが期待されています。


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