海外人材の受け入れで新たな道を開く
株式会社ワールドコーポレーションは、環境やエネルギーの分野に特化したプラントエンジニアリング会社、株式会社タクマと協力し、ネパール出身の新卒技術者3名を派遣しました。これは、深刻な人材不足に直面する建設業界において、海外からの優秀な人材を受け入れる新しい試みの一環です。
プラント業界における人材不足の現状
現在、日本の建設業界は高齢化が進み、将来の人材確保が難しくなることが予想されています。特にプラント施工管理の分野では、これまで以上に人材不足が深刻化しています。そこで、多様な国からの人材受け入れが重要だと考えられています。
ネパール人材の採用と期待
ワールドコーポレーションは、2025年新卒社員として初めてネパール出身の技術者を採用しました。これにより、タクマのプロジェクトで積極的に活躍することが期待されています。タクマは過去にも海外出身者を受け入れており、今後も多様な国からの人材採用を視野に入れています。
タクマ東京支社の建設センター東京工事部長、坂戸教彦氏は、「ネパール、ベトナム、ミャンマーなど多様な国の人材が日本で働き、将来的には海外プロジェクトにも関わってほしい」と語っています。このように、同社は外国人材の受け入れを通して、新卒社員や若手社員の成長を促進したいと考えています。
期待される効果と課題
タクマに派遣されたネパール出身技術者は、すでに多くの海外人材が活躍する現場に適応することが期待されています。自国を離れ、日本で学びたいという熱意に溢れる彼らは、積極的にコミュニケーションを取る姿勢が見受けられます。しかし、日本語力に関してはさらなる向上が必要であり、その強化が求められています。
技術面では施工管理やマネージャーとしての役割を担うことができれば、タクマにとっても良い採用実績となりますし、派遣された技術者にとってもキャリアアップの機会となります。
ワールドコーポレーションの取り組み
ワールドコーポレーションは、2008年に設立以来、建設業界に特化した技術者派遣事業を展開してきました。現在も全国に6拠点を構え、高齢化が進む業界での技術者不足を解消するため、未経験者の採用・育成に力を入れています。今後も成長を続けることで、建設業界の未来を支えていくことを使命としています。
タクマのビジョン
株式会社タクマは、ごみ処理やエネルギー分野において重要な役割を果たしています。地域のごみをエネルギーに変える施設の建設を通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。今後も、グローバル化が進む中で日本の技術力を活かし、さらなる成長を目指していくでしょう。
この新しい人材受け入れモデルは、両社にとって新たな成功の道を開く可能性を秘めています。国際的な人材が集まり、多様性が生まれることで、建設業界が直面する課題を一緒に乗り越えていくことが期待されます。