冨永愛が加賀水引の世界へ
毎週水曜の夜、視聴者に日本の伝統文化を紹介する「冨永愛の伝統to未来」。7月9日の放送では、石川県金沢市を舞台に、名高い伝統工芸「加賀水引」を特集しました。冨永愛さんが訪れたのは、加賀水引の老舗「津田水引折型」。
加賀水引の歴史と技術
「水引」とは、贈り物の包み紙に結ぶ帯紐として知られるものです。金沢では、1900年に設立された津田水引折型が誇るのは、立体的な水引を用いた細工で、特に甲冑や鶴亀などが有名です。この技術は代々引き継がれてきたものであり、現代においても洗練された水引アートとして、ホテルの装飾などにも利用されています。
定期的に美術展なども開催され、加賀水引の魅力を広める活動が続いています。冨永愛さんが見学した工房には、初代の津田左右吉さんが描いた貴重な図案が残されており、実際にその技術の再現には多くの試行錯誤があることを知ることができました。
水引の種類と用途
水引には数多くの結び方があり、用途によって使い分けられます。例えば、結婚祝いには「結びきり」と呼ばれる技法が用いられる一方、合格祝いなどには「蝶結び」を用いて祝福するのが一般的です。冨永愛さんは今回、「あわじ結び」に挑戦しました。この結び方は、ほどけにくいため「一度きりの人生」にふさわしいとされています。
実際に結び付けを行う過程は、硬い和紙を扱う中で多くのコツが必要であり、経験が求められます。しごき方や曲げ方の加減が、最終的な形状に影響するため、冨永愛さんもその難しさを実感したようです。
新たな試み、未来への挑戦
加賀水引を未来に認知させるために、新たな挑戦を行っているのが津田水引折型の5代目、津田六佑さんです。彼は、従来の水引とは異なり、黒色を基調とした「#000 BLACK KOGEI」という新たなブランドを立ち上げました。黒色は従来、縁起が悪いとされていましたが、六佑さんはこのタブーを打ち破り、アクセサリーとして新しい可能性を引き出そうとしています。
その背景には、需要が減少している水引工芸の将来を危惧する思いがあるとのこと。彼が開発した商品群は、従来の枠を超えた現代的なデザインで、とても魅力的です。
放送の詳細
この特集は、BS日テレで7月9日水曜日の午後10時から放送されます。また、公式のSNSでは冨永愛さんの珍しいオフショットも発信されています。伝統工芸の今と未来をつなぐ彼女の活動に注目です!
【番組名】冨永愛の伝統to未来~ニッポンの伝統文化を未来へ紡ぐ~
【放送日時】毎週水曜よる10時
【放送局】BS日テレ
【出演者】冨永愛
【番組公式ページ】
公式HP