大阪・関西万博に登場！次世代フィルム型太陽電池

大阪・関西万博に新技術が導入

2025年の大阪・関西万博の開催を控え、エコロジーと先端技術が融合した取り組みが注目を集めています。株式会社エイチ・アイ・エス（HIS）とポーランドのスタートアップ企業、Saule Technologiesが共同で実施するフィルム型ペロブスカイト太陽電池の実装プロジェクトについて詳しく見ていきましょう。

フィルム型ペロブスカイト太陽電池とは

ペロブスカイト太陽電池は、その名の通りペロブスカイト結晶構造を用いた新しいタイプの太陽電池で、従来の太陽光発電技術とは異なる魅力があります。特に注目すべきは、その軽量性や柔軟性です。これにより、様々な形状に対応した設置が可能で、太陽光だけでなく室内照明からも効率的にエネルギーを生み出すことができます。

大阪・関西万博での実装

万博期間中、HISはフジプレアム株式会社と連携し、「電力館可能性のタマゴたち」に設置されるスマートポールにフィルム型ペロブスカイト太陽電池を提供します。設置場所は、建屋エントランス前。特に、このスマートポールは円筒形状に合わせた曲面ペロブスカイト太陽電池モジュールとして提供されるため、デザイン性に優れた未来的な外観が期待されます。

また、フジプレアムの独自技術による封止技術を活用することで、耐久性や長寿命化が図られ、環境に配慮した設計が実現しています。これは、環境問題に敏感な現代社会において、シティプランニングやモビリティの進化を考える上で重要な一手となるでしょう。

スマートポールの期待される機能

今回設置されるスマートポールには、通信基地局、Wi-Fi、カメラ、街路灯、デジタルサイネージなど、スマートシティ構想を実現するための多機能が集約されています。特に、自動運転支援や電動モビリティへの充電機能は、未来の都市における重要な要素とされています。加えて、フィルム型ペロブスカイト太陽電池は、このスマートポールのエネルギー供給の中心的役割を果たします。

HISの事業戦略

HISは、このプロジェクトの推進により、2025年の万博においてPRゴールドパートナーとしての立場を強化しました。また、2015年よりSaule Technologiesへの出資を行い、同社製品の日本・アジアでの独占販売権を確保しています。このように、国際的なコラボレーションによって、持続可能な未来を見据えた事業展開を続けています。