浸水対策の新スタンダード、フラッドバスターの受賞
株式会社石垣が製造した浸水対策用ポンプ「フラッドバスター」は、2025年度のグッドデザイン賞を受賞しました。この受賞は、浸水対策および雨水排水ポンプとしては業界初となり、水インフラのデザインの新たな可能性を示す重要な成果です。石垣グループのグッドデザイン賞受賞は今回が初となります。
フラッドバスターに込められた思い
「フラッドバスター」は、豪雨による浸水被害を未然に防ぐことを目的として設計された雨水排水ポンプです。当製品の最大の特長は、独自の形状を持つ吸い込みカバーにあり、これにより水位に応じた安定した排水を実現します。自然災害が頻発する現代では、このような機能が欠かせません。
デザインの裏にある技術
通常のポンプは低水位で稼働が難しいため、豪雨時において浸水の被害を完全には防げませんでした。「フラッドバスター」は、その全速全水位型の設計によって、この課題を克服しました。デザインの評価を担ったグッドデザイン賞の審査委員からは、非常時でも確実に稼働する仕組みが人々の暮らしと生命を守る上で極めて重要だと称賛されました。
このポンプは、すでに西日本豪雨での浸水被害を防いだ実績があり、今後は国内外の都市インフラにおいても活躍が期待されています。防災技術における新しいスタンダードとして、さらなる普及が進むことでしょう。
展示会での受賞作披露
フラッドバスターは、2025年11月1日(土)から5日(水)まで東京ミッドタウン(六本木)で開催される「GOOD DESIGN EXHIBITION 2025」にて、受賞作としてパネル展示されます。この展示会はデザインに関心がある方々にとって絶好の機会ですので、ぜひ足を運んでみてください。
石垣という企業の存在意義
株式会社石垣は、水関連の技術に特化したプラント・エンジニアリングメーカーで、1958年の創業以来、一貫して「水」にまつわる技術を追求してきました。そして「フラッドバスター」は、その成果の一つとして、すでに国内外の107機場に212台が納入されています。石垣は防災企業として、ポンプを通じて浸水被害の防止に全力を注いでいます。
私たちの生活を守るために設計された「フラッドバスター」の優れた性能と、さらに広がる可能性に今後も注目が集まります。浸水対策に対する意識を高め、企業と共に持続可能な社会の築く努力が今後も必要とされます。