青森県三戸町に誕生する新たなサツマイモの産地化プロジェクト
青森県三戸町で、新たな農業の可能性を広げるプロジェクトが始動します。株式会社CREATE AGRIは「農業=わくわく」を掲げ、三戸町においてサツマイモの産地化を目指す取り組みを発表しました。このプロジェクトは、地域の農業振興を図り、地元の活性化にもつながる重要な一歩と言えるでしょう。
プロジェクトの背景
近年、三戸町は高齢化や気候変動の影響に直面し、さらなる農業の可能性を模索してきました。特に、青森県では温暖化の進行が予測され、21世紀末には平均気温が約4.7℃上昇する見込みです。この気温上昇により、サツマイモ栽培に適した地域が北上してきていると言われています。これを踏まえ、かつて葉タバコの盛んな産地であった三戸町は、サツマイモの栽培に適していると判断しました。
株式会社CREATE AGRIは、2025年から2ヘクタールの本格的なサツマイモ栽培を開始する予定で、今後さらに規模を拡大していく計画です。特に寒冷地に適した苗の生産体制を整えることで、地域の農業の新たな活性化を狙っています。
連携協定の意義
青森県三戸町と株式会社CREATE AGRIの連携協定は、農業経営の発展と地域活性化を目的としています。この協定によって、両者はそれぞれの技術と資源を生かし、さまざまな取り組みを進めることができます。具体的には、新規作物の試験栽培や加工品の開発、さらには地域おこし協力隊への農業技術支援など幅広い分野での協力を進めます。
新たな名産品の創出にも期待がかかる中、サツマイモに加え、夏秋ケールや白ナスの栽培にも力を入れていくとのこと。これにより、ふるさと納税の返礼品にも新たな商品が加わり、販路の拡大が図られることでしょう。
地域おこし協力隊との連携
地域おこし協力隊と密に連携することで、三戸町の農業の未来を見据えた体制を作っていく考えです。株式会社CREATE AGRIは協力隊メンバーに対して農業技術の研修を実施し、地域に根ざした農業の担い手を育成する意欲を示しています。
三戸町の農業の未来
三戸町の農業は多様性に富んでおり、これまで水稲、野菜、葉たばこ、果樹といった作物を組み合わせてきました。特に葉たばこは強い歴史を持っていますが、近年の需要減少により栽培面積が減っています。このため、新たに注目されるサツマイモの栽培が今後の課題となります。
三戸町の農林課によれば、CREATE AGRIとの連携により、サツマイモの普及が期待されているとのこと。これからの挑戦を通じて、「わくわくする農業」の未来を共に描いていくことに期待が寄せられています。
会社概要
株式会社CREATE AGRIは、東京都に本社を置く企業で、農産物の生産や加工品の商品開発を手掛けています。三戸町にも拠点を構え、地域に根ざしたビジネスを展開しています。公式HPは
こちらです。
この取り組みを通じて、三戸町が新たな農業の可能性を開き、地域の活性化とさらなる成長を期待しています。