叱責や髪型が生む新たな社会人の悩み、調査結果から見えたリアル
2025年4月、パーソルキャリア株式会社が運営する匿名相談サービス「JobQ Town」において、社会人のリアルな本音を集める企画『ココだけの本音』が行われました。この調査では、叱責や謝罪の重要性、さらには髪型に関連するセクハラの認識について、匿名で寄せられた声をもとに結果が明らかになりました。特に、20代のコロナ世代における意見は注目を集めています。
調査の背景と目的
調査は2025年4月7日から30日までの期間に、全国の20代から50代の職を持つ社会人を対象に行われ、総投稿数は187件にのぼりました。このデータをもとに、社会におけるリアルな反応や考えが浮き彫りになりました。
叱責の必要性について
驚くことに、働く社会人の68%が「叱られる経験は必要」と回答しました。特に20代は、リモートワークが普及したことで上司から直接叱責される機会が減少し、そのために叱られることを望む声が多く見られました。具体的には、20代の「必要派」は100%であり、次いで50代(83.3%)、40代(75%)、30代(50%)と続きます。
賛成派と反対派の声
賛成派からは「心に響く言葉は20年経っても忘れない」という意見や、「失敗を上司から叱られることで次に活かすことができる」というコメントがありました。一方で、反対派は「納得のいかない叱責は響かない」、「軽い注意で良い」という意見が目立ちました。これらの意見は、これからの職場におけるコミュニケーションのあり方に大いに関わる内容と言えます。
謝罪の際の弁解
次のトピックとして、謝罪時の弁解について調査が行われました。社会人の80%が「弁解は必要」と回答しましたが、年代による違いが明確でした。特に40代の必要派が多く、80%以上が弁解を重視しています。その一方で、30代では60%が「弁解は不要」と考えている点は興味深いものです。
謝罪時の在り方
必要派からは「背景を説明することが、次回の改善に繋がる」という意見が多く見られる反面、不必要派からは「結果だけを重視する人には弁解は逆効果」という意見が出ました。また、謝罪の際は「丁寧に謝ること」が重要であり、事情があれば後に説明が必要という立場もありました。
髪型とセクハラ
最後に、髪型に関するコメントについて調査が行われました。髪型の変化に触れることがセクハラに該当するかどうかについては、77%が「セクハラではない」と回答しました。この結果は、性別特有の話題に対する認識の変化を反映していると言えるでしょう。
セクハラとコミュニケーション
「セクハラだと思う」という意見は23%であり、自分の髪型が気に入らないと感じている人なら触れられたくないという意見も見られます。逆に「褒めることもコミュニケーションだから問題ない」といった意見も多く、言い方に注意することで前向きなコミュニケーションが取れると言えるでしょう。
まとめ
今回の調査結果からは、社会人が抱えるリアルな悩みや考え方が浮き彫りになりました。叱責や謝罪、さらには髪型に対するコミュニケーションについての意見は多岐にわたり、それぞれの世代における価値観が反映されています。今後の社会における「はたらく」に関連する本音がどのように変化していくのか、注視していく必要があります。