檜原村の樽スティック
2025-11-11 11:37:54

檜原村の新たな地域活性化プロジェクト「樽スティック」の魅力

檜原村の新たな地域活性化プロジェクト「樽スティック」の魅力



東京都立産業技術大学院大学(AIIT)の板倉研究室が企画する地域振興プロジェクトの一環として、檜原村の木材を利用した「樽スティック」が注目を集めています。本プロジェクトは、地域の資源を活かし、地域経済の活性化を目指すもので、これまでの成果とともに新たな商品開発の過程をご紹介いたします。

樽スティックとは



「樽スティック」とは、ウイスキーや焼酎に浸けることで風味や香りを変化させる木のスティックです。一般的な樽熟成とは異なり、1本のスティックで手軽に味わいの変化を楽しむことができ、家庭での飲酒体験を新しい次元へ引き上げます。特に、木によって個性が異なり、ナラのまろやかな甘さや、杉のフルーティーさ、檜の独特な香りなど、選ぶ木材による違いを楽しむことができます。

この商品は、日本の豊かな木材資源を最大限に利用し、持続可能な地域振興に貢献することが期待されています。また、樽スティックはまだ市場に登場したばかりであり、地域のストーリーを背負った新しい楽しみ方として、今後の展開が非常に楽しみです。

学生たちの努力と活動



このプロジェクトは、AIITで学ぶ学生たちによって進められています。彼らは主に社会人で構成され、平日の仕事が終わった後や週末を利用して活動しています。2025年度には、檜原村での木材商品市場調査を実施し、端材から製作可能な樽スティックに焦点を当てました。

協力者からの支援を受け、デザインや試作品の開発を行い、ウィスキーに浸け込む実験を行って味の変化を観察しました。特に顕著な評価を受けたのはナラの木材で、その風味が好まれているとのことです。さらに、檜原村での夏祭りに出店し、実際に来場者に体験してもらうことで、その反響を得ることにも成功しました。体験会では多くの好評を得、参加者からは「木の種類による風味の違いが楽しい」との意見が寄せられました。

今後の展望



2025年11月29日には「第4回檜原森の生き方フォーラム」が開催され、これまでの活動報告が行われる予定です。フォーラムでは、地域の事業者や協力隊、他の研究室の講演を通じて、檜原村の未来を共に考える機会となります。樽スティックのプロジェクトは、地元の良さを発信し、地域の価値を再発見することを通じて、地域に力をもたらす一歩となるはずです。

また、樽スティックの販売ルートとしては村内のお土産店やオンライン販売、さらには観光客をターゲットにした販路を展開する可能性も秘めています。

体験を通じた地域への接点の提供


今後、檜原村の都民の森での木工体験メニューへの樽スティック作りの組み込みを計画中とのこと。体験を通して多くの人々に檜原の自然や文化を身近に感じてもらい、ファンを増やしていく戦略です。

最後に、板倉研究室が運営するYouTubeチャンネルでは、プロジェクトの様子や学生たちの活動も公開しています。地域づくりの先駆けとなる取り組みに興味のある方はぜひチェックしてみてください。


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