上野駅構内のアート空間『CREATIVE HUB UENO “es”』
2024年春にオープン予定の『CREATIVE HUB UENO “es”』は、JR上野駅の中心部に位置し、東京藝術大学から推薦されたアーティストたちによる魅力的な展示が行われます。この空間は、さまざまな文化的活動を通じて、来場者に新たな創造と出会いの場を提供します。本誌では2025年度後半の展示スケジュールをご紹介します。
展示スケジュールのご紹介
2025年11月4日から12月7日には、中島伽耶子の個展「bathroom songs」が開催されます。本展では、インスタレーション形式で、トランスジェンダー差別についての問いかけを行う作品が展示される予定です。彼女の作品は、空間と作品が一体化することで、観る者に深いメッセージを届けます。
続く12月16日からは、茨城県取手市を拠点にするガラス作家、キム・ドヨンの個展「MOMENT」が始まります。本展では、日々の出来事や心に残る瞬間をガラスに刻む作品が展示される予定で、美しさや変化をガラスの造形美で表現します。
2026年に入ると、2月3日からは、東京藝術大学大学院の文化財保存学専攻による「猪熊弦一郎壁画《自由》保存修復プロジェクト関連展覧会」が開催され、壁画の保存活動に焦点を当てた展示が行われます。普段は高い位置にあるこの壁画が、より身近に楽しめる機会となります。
最後に3月17日からは、宮嶋龍太郎の個展「変遷する装置 ピンスクリーン(仮)」が予定されています。1930年代に発明されたアニメーション装置であるピンスクリーンを使用した新たな映像作品が紹介され、その創造的なアプローチが注目を集めるでしょう。
アクセス情報
『CREATIVE HUB UENO “es”』は、東京都台東区上野7-1-1 の上野駅浅草口付近に位置し、毎日11:00から19:00まで開館しています。月曜日は休館日ですが、祝日の場合は翌日に振り替えられます。入場は無料で、訪問者は自由にアートに触れ合えます。
ギャラリーの理念
『CREATIVE HUB UENO “es”』は、物事を隔てる「壁」をテーマにした作品やインスタレーションを通じて、コミュニケーションの非対称性やズレについての新たな視点を提供します。中島伽耶子氏の推薦者、西原珉氏が語るように、この空間で展示される作品は、他者を理解し、共感するための想像力を刺激します。
多様な表現によるアートの交流を楽しんでみてはいかがでしょうか。2025年度後半の展示を通じて、私たちは新たなインスピレーションと出会うことでしょう。