落雷対策の新技術
2025-08-04 11:19:20

逆転の発想で落雷から社会を守る新型避雷ドームの導入

新しい落雷対策の形『避雷ドーム』の導入



2025年3月、エイトレント株式会社が新型避雷針『避雷ドーム』をインドネシア西ジャワ州に設置しました。これは、特に雷の発生頻度が高い地域において、落雷そのものを抑制する画期的な技術です。

インドネシアが抱える雷による社会課題



インドネシアは、その立地から世界有数の雷多発国として知られています。熱帯気候と山岳地形が結びつき、落雷による被害は日常的に発生し、通信や送電設備にも重大な影響を及ぼします。これにより、産業活動が停滞し、住民の生活が脅かされています。

従来の避雷針では「雷サージ」や「雷ミスリード」といった問題が解決されず、より効果的な雷対策が急務でした。このような背景から、従来型避雷針にはない落雷抑制機能を持つ『避雷ドーム』に大きな期待が寄せられたのです。

『避雷ドーム』の特長と機能



『避雷ドーム』の最大の特長はその逆転の発想にあります。それは「雷を呼ばない」仕組みです。正確には、丸い電極とキャパシタ構造を使い、雷の発生を抑制します。従来の避雷針が雷を誘導するのに対して、避雷ドームはむしろ雷雲と地面を結びつけないように働きかけるのです。

具体的な特長


1. 高い保護性能: 電源不要で、設置高さに応じて最大半径100mを保護。
2. 簡単な導入: 既存の避雷針設備を活用しやすく、導入コストを抑えることが可能。
3. 多様な場面で利用: 屋外イベントや仮設の設備など、さまざまなシチュエーションに対応。
4. 法律遵守: 日本の建築基準法に準拠し、既存設備からの置き換えが可能です。

今回の導入に向けた取り組み



このプロジェクトは、日本貿易振興機構(JETRO)の支援を受け、インドネシア市場への適応と顧客開拓が進められました。落雷による社会問題を解決するため、現地法人との連携が密に行われ、重要なファクターとなりました。

対応への期待



『避雷ドーム』の導入により、停電や通信障害のリスクが減少し、高価な機器の保護が可能になります。これにより、修理や交換にかかるコストも削減されることで、経済的な負担も軽減されます。また、現地のスタッフにとっても、安全性が確保されることで、雷の発生時における心理的な負担も軽減されることでしょう。

まとめ



エイトレント株式会社は、今回の導入を第一歩として、さらなる事業展開を進める考えです。特に、ジャカルタやスラバヤなどの都市圏では、工場や物流センターに焦点を当てて導入を計画しています。雷を抑制する技術が、インドネシアの社会問題に寄与できることを期待して活動が進められます。

会社情報



エイトレント株式会社は、東京都品川区に本社を置く企業で、オフィス関連用品や環境関連製品のレンタル・販売を行っています。詳細な情報は公式サイト (https://www.eightrent.co.jp) をご覧ください。


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