東城信之介展
2025-06-12 12:15:03

東城信之介の個展「3/4ozとチョコレート工場」がTokyo International Galleryに登場

東城信之介が描く新たな存在の探求



2025年7月5日、品川のTokyo International Galleryにおいて、作家・東城信之介の個展「3/4ozとチョコレート工場」がスタートします。この展示は、東城が展開してきた多様な作品シリーズの中でも、特に「存在」というテーマに深く掘り下げるものとなります。

展示の概要と意義



東城信之介の作品は、絵画や彫刻、インスタレーションなど多岐にわたります。彼のアプローチは、物理的に存在するものだけでなく、「存在しない存在」にも目を向けることです。東城は、想像力をもって自己を見つめ直す手法を通じて、まるで鏡で映し出されたかのように私たちに問いかけます。それは、私たち自身の認識の境界を柔らかく崩していくかのようです。

この個展は、2022年に開催された「Have you ever seen a ghost?」の流れを受け継いだもので、Tokyo International Galleryでの初の個展という位置づけです。展示される作品を通じて、物質的な現実と人間の内面的な世界との間に横たわる不確かな風景を体感することができます。

アーティストの視座



アーティストステートメント



東城は、金属を主な素材として、「存在」のテーマに基づく作品群を制作しています。特に“シリーズ10”では、金属に傷をつけることで立体的に表現し、それにドローイング、絵、写真を重ね合わせています。このアプローチが実像と虚像の共生を生み出しています。

“シリーズ11”では、三角のギザギザアルミ支持体の側面に描かれた線が、実に自らの記憶を反映し、正面から見ることで一つの絵となります。これらの作品は、視覚的ですら一瞬の体験を超えた、より深い存在の意味を私たちに問いかけます。

最もユニークな要素は、彼の幼少期のイマジナリーフレンドとして自作した人形「BOYa」です。この人物は、彼にとって記憶の中でのみ存在していたものであり、現実に発掘された際の衝撃は、存在の意味を根底から揺らすものでした。形にすることで、逆にその存在を曖昧にしてしまうという矛盾をも凝視しています。

「3/4oz」というタイトルは、かつて魂の重さを探求した医師に由来しています。東城は、この想像力が「重さ」を持つという観点から、実在と虚構の間に浸りたいという願望を表現しています。

開催情報とオープニングレセプション



展示は、2025年7月5日から8月2日まで開催され、月曜と火曜が休廊日です。また、水曜日は予約制となっています。オープニングレセプションは、同日17:00から20:00に開催され、予約不要・入場無料で誰でも参加できる貴重な機会です。

この展覧会を通じて、東城信之介が描く新たな視点をぜひご体験ください。私たちにとっても、存在の深みへと誘う、画家との対話の場となることでしょう。興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。

お問い合わせ



さらに詳細が必要な方は、Tokyo International Galleryの公式ページまたはお問い合わせ先までご連絡ください。新しいギャラリースペースでの展覧会は、作家や作品の魅力を存分に楽しめるよう、心を込めて準備されています。皆様のご来場を心よりお待ちしております。


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