介護職員の健康を支える新たな試み
株式会社ココロミルが福岡市と連携し、介護職員のWell-being向上を目指す共同事業をスタートさせました。このプロジェクトは「福岡100ラボ」の採択事業として進行され、介護現場で働く職員の心身の健康を支えることを目的としています。具体的には、ココロミルが提供する「ホーム心臓ドック®」を利用し、ストレスレベルを可視化することで、職員の定着促進に寄与します。
事業の背景
近年、介護職員の過酷な労働環境は深刻な問題となっており、その影響は職員の健康やサービスの質にも表れています。そこで、ココロミルは介護職員が自らの健康状態を把握しやすくするための環境を整え、Well-beingの向上に寄与することを目指しました。
プロジェクトの実施内容
ホーム心臓ドック®の導入
このプロジェクトの中心となるのが、「ホーム心臓ドック®」というウェアラブル心電計を用いた長時間心電図解析サービスです。このサービスにより、介護職員は普段の生活を維持しながら、心電図データを収集し、ストレス状態を客観的に確認できます。
- - 実施方法: 食事やアルコールの制限なしに、最大24時間の心電図データを取得。
- - データ解析: 専門医と臨床検査技師がデータを分析し、医療レベルのレポートを作成します。
実施期間と場所
本事業は、福岡市の特別養護老人ホーム「マナハウス」で実施され、期間は2025年1月27日から2月28日までの約1ヶ月間です。
役割分担
この取り組みは、ココロミルと福岡市福祉局の共同事業であり、両者がそれぞれの役割を分担し成果をまとめます。ココロミルは事業の企画および実施を担当し、福岡市は広報活動を行います。
関係者の声
特別養護老人ホーム「マナハウス」の施設長、小金丸誠氏は「職員が自身の健康状態を知り、安心して働ける環境を提供したい」とコメント。同じくココロミルの代表である林大貴氏は「このプロジェクトが介護職員の働きやすさと持続可能なサービスの提供に繋がることを期待します」と意気込みを語っています。
今後の展望
本事業の成果をもとに、介護職員のストレス管理に関するノウハウを蓄積し、全国の介護施設にも展開を視野に入れています。多様なパートナーとの連携を進め、健康でいきいきと働ける社会の実現に貢献することを目指します。
ホーム心臓ドック®について
胸部に装着する手のひらサイズの心電計は、最大24時間にわたる心電図データを取得します。このデータは専門医によって解析され、隠れた健康リスクを発見する手助けとなります。さらに、睡眠の質やストレス状態を可視化し、生活の質を向上させるための貴重な情報を提供します。
福岡100ラボについて
福岡100ラボは、福岡市と福岡地域戦略推進協議会が運営する企業などの事業提案窓口です。地域の課題解決を目指す様々なプロジェクトへの支援を行っています。詳しい情報は公式サイトをご覧ください。
会社概要
ココロミルは「病気で後悔しない社会へ」をミッションに掲げ、ウェアラブル心電計を用いた新しいヘルスケアサービスの提供を行っています。健康に対する意識の向上を目指し、多くの人々の健康状態を可視化する製品を開発しています。さらに詳しい情報は公式ホームページをご覧ください。