KDDIテクノロジーの新製品「VistaFinder Mx バージョン3.0」
2025年8月29日、株式会社KDDIテクノロジーが新たに発表した「遠隔作業支援システムVistaFinder Mx バージョン3.0」が、ビジネスの在り方を変える可能性を秘めています。このシステムは、特にリアルタイムでの作業支援を可能にするための革新的な機能を搭載しています。
背景
KDDIテクノロジーは、2020年より総務省の研究開発「多言語翻訳技術の高度化に関する研究開発」コンソーシアムに参加し、遠隔協業の実証実験を行ってきました。この取り組みに基づき、多言語翻訳技術を同時通訳に適用し、様々なビジネスシーンでの利活用を目指しています。
VistaFinder Mx バージョン3.0の革新
新しい「VistaFinder Mx」は、ビジュアルや操作性に優れたUI/UXを実現しています。マニュアルなしでも直感的に操作でき、作業者が現場の映像を見ながら指示を出したり、手順書を画像として共有することができます。また、AR書き込み機能を用いることで、作業現場でのコミュニケーションがよりスムーズになります。
さらに、リアルタイム映像・音声通信を通じて、作業者の遠隔支援ができることも大きな特徴です。複数の作業者からの映像受信、録画、リモート制御など、作業支援に必要な機能が盛り込まれています。データは国際標準規格のKCipher-2で暗号化され、安心で安全な環境が確保されています。
自動同時通訳機能
特筆すべきは、自動同時通訳機能です。このオプションにより、発話を自動で適切な単位に分け、話者の発話が完了する前でも翻訳が始まるため、シームレスな会話が可能になります。これにより、従来の逐次翻訳のように発話の完了を待つ必要がなくなり、作業をしながらのハンズフリーでの会話も実現しています。
多様な機能と対応言語
「VistaFinder Mx バージョン3.0」には、4Kの高画質映像を伝送可能なHEVCオプションや、様々な言語に対応した自動同時通訳機能が備わっています。対応言語は、日本語、英語、韓国語、中国語(繁体字・簡体字)、フランス語、インドネシア語、タイ語、ベトナム語の全9言語です。
今後の展開
KDDIテクノロジーは、本システムを製造業や官公庁向けに拡販し、さらに多くの利用シーンでの活用を目指していくとしています。企業や消費者とのコミュニケーションをより円滑にし、持続可能なビジネス環境を創出していくことは、今後の課題となるでしょう。
お問い合わせ情報
詳細については、株式会社KDDIテクノロジーの公式ウェブサイトで確認できます。技術力の高さと革新的なアプローチで、未来のコミュニケーションの在り方を提案するKDDIテクノロジーの今後に注目です。